「総製作費○○○○万ドルの超大作!」──ハリウッド
映画にお馴染みの宣伝文句だが、実際、制作費の平均は
5000万ドルを超えていると言われる。
人件費を抑えるために、カナダやオーストラリアにロケ
地を移す空洞化現象が起こるほどの高騰ぶりだ。
映画製作会社が巨額の制作費を調達するためのオーソド
ックスな方法は、完成したフィルムと引き換えに配給会
社から保証金を受け取る「ネガティブ・ピックアップ」。
しかし、この方法では事前調達ができないため、制作前
から配給会社と配給契約をし、その契約書を担保にして
金融機関にから融資を受ける「プリセール」という方法
が多くなっている。
この場合、映画の完成を保証する保険をつけることが融資
条件となるのが普通で、専門の保険会社が映画の予算やス
ケジュールのリスク管理をする。
比較的新しい方法として、映画製作費を証券化する「映画
ファンド」もある。
小口の資金を集めやすく、出資者にとっては、映画がヒッ
トすれば配当を得られるという魅力がある。
韓国ではインターネットによって小口資金を集めて成功
した例も多い。
<資金調達方法の例>
●ネガティブ・ピックアップ
※完成したフィルムと引き換えに、配給会社が製作会社に
対し、事前に決めておいた保障額を支払う
※製作会社にとって、フィルム完成までコストを回収でき
ないのが難点
●プリセール
※製作会社は撮影前の早い段階に配給会社と配給契約を結び
その配給契約書を担保に金融機関より融資を受ける
※ほとんどの場合、映画の完成を保証する保険(完成保障ボ
ンド)をつけることが融資条件になっている。
●映画ファンド
※一般の投資家(主に企業)から製作費や買い付け資金を
募集し、公開後に生じた利益を分配する
※金融商品としてはハイリスクだが、映画がヒットしたと
きのリターンも大きい
※韓国ではインターネット経由で申し込める個人向け小口
ファンドも盛ん