戦前・戦中の日本には、零戦を開発した「三菱重工」、
三菱重工と並ぶ戦闘機メーカーだった「中島飛行機」
さらに陸軍の製造にかかわった「川崎航空機工業」の
他にも「愛知航空機」「海軍航空技術廠」「陸軍航空
工廠」「川西航空機」「九州飛行機」「立川飛行機」
「日本国際航空」「満州飛行機」「昭和飛行機」「日
本飛行機」など、多数の戦闘機・航空機メーカーがあ
った。
しかし、現在、日本で戦闘機を開発しているメーカー
は1社もない。
世界を見渡しても、独力で戦闘機を開発している国は
アメリカ、ロシア、フランス、スウェーデン、イギリ
スの5カ国といえる。
航空王国であるアメリカの戦闘機メーカーといえば、
ロッキード・マーチンとボーイング社。
ロッキード・マーチンは、アメリカ空軍の最新鋭戦闘機
F-22ラプターの開発メーカーで、ステルス性を備え
たマルチロール機のF-35ライトニングⅡやF-22
の派生型であるFB-22ストライクラプターを開発中
である。
一方のボーイング社には、航空自衛隊にも配備されている
F-4ファントムⅡやF-15イーグルがある。
ロシアの戦闘機メーカーには、古くから戦闘機を供給し
てきた「ミグ設計局」が母体となった「MiG」と、
「スホーイ設計局」が母体となった「スホーイ・カンパ
ニー」。
フランスには、ミラージュシリーズやラファールを開発
した「ダッソー」がある。
そして、スウェーデンには、JAS39グリペンという
マルチロール機で知られる「サーブ」があり、イギリス
には無人ステルス機タラニスを開発中の「BAEシステ
ム」がある。
ドイツなど、他のヨーロッパの数ヶ国にも、技術力を持つ
メーカーがあるのだが、近年は、資金面やNATOなど
の都合で共同開発が主流となっている。
プロジェクトごとに企業が集まってジョイント・ベンチャー
企業が設立されるのが特徴で、たとえば「タイフーン」と
いう愛称で知られる「ユーロファイター」は、イギリスの
「BAEシステムズ」やドイツの「DASA」、イタリア
の「アレーニア」、スペインの「CASA」によって共同
開発された。
そのほかでは、ドイツ人設計者クルト・タンクを招いて
超音速戦闘機HF-24マルートを開発し、国産戦闘機
テジャスの開発にも取り組むインドの「ヒンダスタン航空
機」や、アメリカの技術供与で開発されたIAIラビを
製造した「イスラエル航空工業」、無人ステルス戦闘機
などを開発する中国の「瀋陽飛機公司」や「成都飛機公司」
などがある。
航空自衛隊の戦闘機には、日本の三菱重工製もあるが、
それらは、もともとアメリカで設計・開発したものの製造
ライセンスを取得して、国産化したものである。
ちなみに中国には、国策企業である中国航空工業集団公司
が開発を進めている次世代機、殲撃20型があるが、航空
技術としては中国オリジナルと思しきものは見当たらず
「他国のいいとこ取り・一部無断借用」が指摘されている。