著者渾身の一滴、中国三国志ゆかりの地ツアーである。
「もう1800年も前の遺跡だし、文革もあって遺跡が
きちんと残ってるかな~」
と思いきや、残ってるものである。
しかし、孔明のゆかりの地などは何箇所もあって、
そこに道教の人形が安置されている。
肌が真っ白で、ヒゲがたら~んと長いやつだ。
登場人物がみんな関羽雲長か、と思わせがごとく
ヒゲが長い。
著者は「三度のメシより三国志が好きなだけの
どこにでもいる変態男」であった。
「三度のメシより三国志が好き」というのは、朝食より
魏が、昼食より呉が、夕食より蜀が好きだという意味だ。
おやつより南蛮が好きだ。
それがこうじて、中国語など一切しゃべれないにもかか
わらず、「関羽」「赤壁」「張飛・馬超一騎打所」と
紙に書いてタクシーの運転手や近所のおばちゃんに見せ
ることのみで三国志遺跡を訪れる執念の旅を敢行したの
だ。
著者は、書籍のしょっぱなから、三国志好き度チェックを
行う。
抜粋してみたい。
第1問:三国志が好きだ
第2問:三国志のマンガや小説を一冊でも書いたことが
ある
第3問:友人や同僚の「知力」「武力」「忠誠心」を
数値化してノートにつけている
第4問:子供の頃のあだ名が「小覇王」だった
第5問:小学生時代、将来の夢に「漢王室の復興」と
書いたことがある
第6問:「幸せの黄色いハンカチ」を見ると、黄巾賊
を思い出す
第7問:伝説の海賊といえば、ジャック・スパロウでは
なく甘寧である
第8問:総合格闘技ルールなら、一番強いのはヒクソン
でもヒョードルでもなく許ちょだ(すまん「チョ」
が変換できん)
第9問:手品やイリュージョンを見ると、思わず「こん
なもん、左慈の足元にも及ばねえぜ」といって
しまう
第10問:Facebookの友達に周瑜がいる
第11問:散歩をすると7歩ごとに詩を詠んでしまう
第12問:家の庭を掘っていたら伝国の玉璽が出て来た
第13問:家の宗教が五斗米道だ
第14問:木牛・流馬を飼っている
第15問:登山をすると、ふもとを敵軍に囲まれて水を断たれ
ないか心配になる
第16問:禁酒をしていたのについつい飲み会に参加して
酔っ払い、そのせいで城を奪われたことがある
第17問:シンバルの音を聞くと(ジャ~ンとね)伏兵の襲撃
だと思ってあわてる。
第18問:七回捕まって7回放たれたことがある(そして最後
には心から服従した)
第19問:フライドチキンを食べていて鶏の肋骨をみると、
撤退したくなる
第20問:死せる孔明に走らされたことがある
……さて、あなたはいくつの項目に○がつきましたか?
では今回は、その数による判定は特に行いません。
結果は皆さんの心の中で噛み締めてください。
好きならばそれでいいじゃないですか、どうして好き
の度合いを量る必要があるのですか。
さすが、三国志マスター、度量も広い。
三国志ファンならば、手にとってみる価値のある、一冊で
ある。
人物像だけでなく、古戦場も廻っており、コミニュケーシ
ョンのしんどさを含めて、まるで自分が中国に行ったかの
ごとく読みきることができる。
著者はデビュー作「インドなんてもう絶対に行くかボケ!
……なんでまた行っちゃったんだろう」が10万部を
超えるベストセラーに、その他「アフリカなんて二度と
行くか!ボケ!!…でも、愛してる(涙)」・「東南
アジアなんてもう絶対に行くかボケッ!…でもまた行き
たいかも」とヒット作を次から次へと世に送り出してい
る。
写真もふんだんに掲載されており、インパクトのある太字
ゴシック体での表現もある。
ぜひ手に取って一読して欲しい。
さくら先生、ありがとうございました。