「重要文化財」は「重文」とも呼ばれているが、
これは文化財保護法によって指定された重要な
建築物、彫刻、工芸品、古文書などのことだ。
「国宝」は、その重要文化財の中でも、とくに
学術的な価値の高いもの、美術的に優秀なもの、
文化史的に意義深いもののことをいう。
無形の文化財に指定された人のことをとくに
「人間国宝」と呼んでいる。
重要文化財に指定されると、管理責任者が決められ
公開の義務を負わされる。
当然、かってに売ったり買ったり、また、よそへ
持っていくこともできない。壊れたり汚れたりしないように、
万全の注意が払われている。
万一、壊れたり、あるいは現状を改めたりする場合
には、届け出て、国の許可を得なければならない。
このとき、保護に必要な経費は、国から補助金が
出る事になっている。
また、所有者が変わる場合も、国の許可が必要だ。
このように、重文や国宝は、国をあげて保存に力を
入れている。
これは、法隆寺の金堂壁画が消失したときに、
世論の関心を大いに集め、国会でも取り上げられて
重要文化財の保存行政が国家をあげての仕事と
なったからだ。