それは、イギリスの政府が外交の内容を国民に
知らせるために出していた公式の調査報告書、
「ホワイト・ペーパー」(white paper)をそのまま
直訳して、我が国の初めての公式調査報告書に「白書」
と名付けたことから始まる。
ところで、このイギリスの「ホワイト・ペーパー」の
ほうの名前の由来は、表紙に白い紙を用いたことに
よるもの。
「ホワイト・ペーパー」のほかに「ブルー・ブック」
(blue book)と呼ばれるイギリス議会と枢密院議会の
報告書もある。
もちろん、この報告書も、表紙に青い紙を用いている
ため、こう呼ばれたものだ。
この「ホワイト・ペーパー」「ブルー・ブック」を
直訳して、政府が現状をひとまとめにして、報告書の
ような形を取った文書のことを「白書」または「青書」と
呼んだのだ。
……ちなみに、我が国で初めて「白書」が出されたのは
昭和22年7月の片山哲内閣のときで「経済白書」が
その第一号だ。
全文52ページの小冊子程度のものだが「財政も企業も
家計も赤字」という標題で、執筆者の都留重人が敗戦直後
の混乱した経済情勢について報告している。