■3 遠征にどうしても必要な空中給油 | ぐーすけとりきのブログ

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 航空機は、機種によって航続距離が決まっている。航続距離とは、
燃料を満タンにして飛び続けることのできる距離で、たとえば、第2
次世界大戦時代の零戦は増槽(追加の燃料を外部に取り付けること)
しても約2500~3000キロだった。


 そのため、ガダルカナル島をめぐる攻防戦で、零戦は片道1000
キロ離れたラバウル基地から飛んで空中を行ったが、空中戦にかけら
れる時間は10分前後だったという。それ以上戦えば、燃料切れで、
ラバウルの基地へ戻る前に太平洋に墜落するしかなかったからだ。


 そういう事情は、どこの国でもおなじなので、当時から「空中給油
技術」の開発が進められていたが、本格的に実用化されたのは、第2
次世界大戦後のことである。アメリカ空軍がソ連を空爆するとすれば
空中給油が不可欠だったからだ。


 その後、ベトナム戦争では、グアムから出撃するB-52にたいして、
フォークランド紛争では、アセンション島から出撃するイギリス空軍の
バルカン戦闘機にたいして、さらに湾岸戦争では、アメリカ本土から
飛び立つF-16ファイティングファルコンにたいして、空中給油が行な
われた。


 現在、空中の方法には、「フライングブーム式」と「プローブ・ア
ンド・ドローグ方式」の二つがある。


「フライングブーム式」は、アメリカ空軍とf-15、F-16を採用する
各国空軍で行われている方式で、給油側の機が、機体尾部の下面に
装着した棒状の給油プームを操作し、受ける側の機の受け口にさしこむ
方式である。つまり給油機側がオスで非給油機側がメスなのだ。


 受ける側は、給油機の後方に並んで飛行するだけなので負担が少なく
しかも、一度に大量の給油ができるが、給油ブームを操作する必要
があるため、一度に1機しか給油できない。


 いっぽうの「プローブ・アンド・ドローグ方式」はアメリカ海軍と
多くの国で採用されている方法で、給油機側が伸ばしたホース(ドロ
ーグ)の先端に、受ける側がパイプ(プローブ)を差し込む方法である。
給油機側がメスで、非給油機側がオスなのだ。


「フライングブーム式」にくらべて、簡単な改造で空中給油ができる
ようになり、同時に複数機に給油できるというメリットがある。だが
時間あたりの給油量が少なく、操作には高度な技術を要する。


 さらには、受ける側のプローブ部がステルス性を損なうため、ステ
ルス戦闘機には使用できないというデメリットもある。