▼1 田中角栄~「ユニークな発想」で意表を突く | ぐーすけとりきのブログ

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◆エリート官僚をあっと言わせた理由


 
 田中角栄のもとに多くの官僚が群れた理由のひとつに、田中角栄
が役所の中では、誰もが及びもつかぬユニークな発想の持ち主だっ
たからだという点がある。


 このユニークな発想は、政治家・田中角栄の出発点からのもので
あった。田中角栄は昭和22年4月、初当選を果たしているのだが
その際の街頭演説ははなはだユニークなもので、おおいに人気を
集めたものだった。


■新潟、群馬県境の三国峠を切り崩せ


「みなさんッ。この新潟県と群馬県の境にある三国峠を切り崩して
しまう。そうすれば、日本海からの季節風は、太平洋側に抜けてし
まい、越後には雪は降らないッ。みなが、大雪に苦しむことはなく
なるのであります。
 切り崩した土砂?土砂は日本海に持っていく。日本海を埋め立
てて新潟と佐渡を陸続きにさせてしまえばええのであります!」


 新潟県民は毎年、決まってドカ雪に苦しんでいたから、選挙民は
この「提案」にはさすがにド肝を抜かれた。しかし大ボラとわかっ
ていても、雪に対しては大きな関心がある。ためか、選挙民はこの
海のものとも、山のものともつかぬ28歳のチョビひげ土建屋社長
候補者に、ひとまず関心の目を向け、1票を投ずることになったの
である。政治家・田中角栄の第一歩はここから生まれ、こうした
大ボラに近いユニークな発想が、のちの総理大臣を誕生させたと
言うこともできるのである。


 田中のこうしたユニークな発想は、いくつでも例を挙げることが
できる。「あの浅間山の土手っ腹にトンネルを掘れ。非常に熱いと
ころにブチあたる。その熱を利用して発電所をやればいい」とい
った具合である。


 こうした田中のユニークな発想は、政治家になったあとは、一層
磨きがかかった。たとえば、「日本には、ゴルフ場が多すぎると
いう声が出れば、田中は「とんでもない。山を削ってゴルフ場を
たくさん作っておけば、万一、国家に何か起こっても、畑に転用
でき、食料を確保できる」と対応するという具合だった。


 「角栄スピーチ」には、こうしたユニークな発想がまことによく
顔を出す。ユニークな発想はまた、比喩の効果、詭弁の持つ説得力
と、一脈通ずるところがあるということである。


 つまり、ある種、意表を突くことで、聴衆の関心を話しての方に
向けさせるということでもある。