その昔ヨーロッパでは、長さを測る単位は国王などの体の一部分
の長さをその基準にしており、地域ごとにバラバラだった。統一
基準となる長さの単位を決めようというという動きがあらわれた
のは、1790年、フランス革命直後のフランス国民議会におい
てである。
協議の結果「地球の子午線を基準にしよう」ということに決定
したが、その子午線(地球を東西に2等分する線)の計測は難事業
であった。
赤道付近まで測量に行ったアラゴーという学者などは、測量中に
スパイ容疑で逮捕され、長期間牢獄に閉じ込められている。やっと
帰国が許されたとき、彼はボロボロになった測量結果をシャツの
下に隠して持ち帰ったという。
苦心の末に子午線の長さが割り出され、その4000万分の1の
長さを1メートルと定めて、メートル原器が白金で制作されたの
が1799年。「地球一周の距離が4000万キロ」とキリがいい
のはこのためなのである
ちなみに、メートルとはギリシャ語の「計測」を意味する「Met
ron」からきている。