◇8 「高額納税者番付」を毎年発表する理由 | ぐーすけとりきのブログ

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 毎年5月、新聞には国税庁の発表する「長者番付」が掲載される。


 納税額だけで1千万円を超えるとは庶民にとってうらやましい
かぎり。さぞかし高額納税者の皆さんは国税庁の覚えもめでたい
だろうとひがみたくなるが、国税庁の狙いは別のところにあるよう
だ。


 長者番付発表の直後は、国税庁が一年で最も多忙を極めるという
ウワサがある。


 というのも、新聞記事を見た人たちから脱税や所得隠しなどの
密告の情報がわんさと寄せられるからなのだそうだ。これが意外と
馬鹿にならない信憑性をもつ。


 作家や芸能人、スポーツ選手であれば、所得額はわりと透明性が
高いが、事業主や遺産相続などが絡んでいる場合は事情が違って
くる。


 ライバル会社、リストラされた元役員、遺産相続争いに敗れた
親族などなど、恨み骨髄の人々からの密告情報は詳細で説得力に
富む。これが脱税や申告漏れ摘発の引き金になる事例は、決して
少なくないのだ。


 というわけで、毎年の「長者番付」は優良納税者のお披露目と
いう意味以上に、不正申告者を誘い出す上でも有効な方法になって
いるのである。