◇4 鳶(とび)職人の太~いズボンのメリット | ぐーすけとりきのブログ

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 鳶職人といえば土木・建築現場の華。高いところで作業する
彼らは独特の衣装でも目立つ存在である。裾は絞って上はダボダボ
なニッカポッカスタイルのような鳶職の正装はかなりユニークな
ものだが、あれには実は職人としての合理的な理由があるのだ。


 まず重要なのは動きやすさ。上が太くなっているのは膝の曲げ
伸ばしが自在になるからだ。裾が絞ってあるのは高いところで
引っ掛けないための工夫である。


 また、膝より上が太くなっている部分は熱に対するガードの役目
も果たしている。余裕のある布のおかげで溶接の火花や熱した釘
などが脚に触れても即座に火傷をすることがない。


 さらには「布が大きいので、何かに触れた時いち早く感知で
きる」というセンサーの役目や、ズボンがはためく様子で高所
の風力を知るちう風力計としての役目も果たしているそうだ。


 ちなみに、職場や現場によってト鳶装束に厳格なルールがある
ことも珍しくない。職歴や立場によって使える色が決められている
ことも多く、一般に白い鳶装束はベテランだけが着用を許される
名誉の証なのだそうだ。