ケネディの外交で、もうひとつの問題はベトナム戦争への介入で
ある。
前大統領のアイゼンハワーも南ベトナムを支援したが、兵力を
送ることはなかった。片やケネディは、特殊戦争の概念を導入し、
ベトナムで実行している。
特殊戦争とは、全面戦争・局地戦争に対する概念で、専用に組織
された特殊部隊による、情報工作・破壊活動などの秘密戦とゲリラ
戦を指す。
この特殊戦争に対応するため、ケネディの肝いりで1961年に
グリーンベレーが創設された。彼はグリーンベレーを含む1万60
00名の軍人を軍事顧問の名目でベトナムに派遣し、ベトナムへの
直接的な介入を始めたのである。
ベトナムで、グリーンベレー隊員は様々な活動を行なった。
村を丸ごと強制的に移住させて周囲を囲い、住民が解放戦線に
協力できなくなる「戦略村」を作ったり、少数民族を懐柔し
軍事訓練をほどこして民兵組織を作るなどしている。
他に特殊部隊が得意としてきたことは、拷問であった。男女を
問わず敵の捕虜や協力者の性器に電気ショックを与える、耳に
長い釘を刺し、脳に達するまで少しずつ叩くなどの拷問をおこな
ったり、自陣営の新米兵士にやり方を教えていたのである。