◆ 進化するDNAの採取方法 | ぐーすけとりきのブログ

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 DNAは人体を構成する、約60兆の細胞全てに存在しており、
皮膚、臓器、骨、血液、毛髪など、人体のどの部分であっても
必ず同じDNA情報を採取できる。


 これはすなわち、人体のありとあらゆるもの、それこそ髪の毛
一本あれば、そこからDNAを割り出すことが可能だということを
意味している。わずかな組織から、驚異的な精度で個人を特定する。
これこそがDNA型鑑定の真骨頂であり、科学捜査の情報を覆した
「革新的技術」と呼ばれるゆえんであるのだ。


 いっぽう、犯罪者にしてみれば、これほど厄介なものもないだろ
う。なにしろ、以前であれば、現場に指紋や血液が残らないよう
に気をつけてさえいればよかったのに、DNA型鑑定の登場により
いまや髪の毛一本すら残すことは許されなくなった。


 指紋や血液に気を配ることはできても、さすがに自分の髪の毛
が落ちたかどうかまで把握することは難しい。いくら完璧に証拠を
隠蔽したつもりでも、もし現場から髪の毛が一本でも発見されれば
そこからDNA型鑑定を用いて、犯人を特定することができてしまう。
まさに犯罪者泣かせの技術と言える。


 しかも現在は、タバコの吸殻や歯ブラシ、鼻をかんだティッシュ
ペーパーといった、人体組織以外のものからもDNAを採取することが
可能になっている。要は、体液や皮膚組織の一部が少しでも付着
していれば、そこからDNAを検出することができ、極端なことを
いえば、携帯電話やメガネ、電気シェーバーといったものからでも
採取できるのだ。たとえ証拠の少ない事件であっても、人が触れる
ような物証があれば、そこからDNAを採取し、被疑者を割り出すこと
も、決して不可能ではないのである。


 またDNA型鑑定にはもうひとつ非常に優れた店がある。それは、
人のDNA構造は生涯変わることがなく、一度採取すれば永遠に証拠
として利用できるということだ。たとえば10年前に採取したDNA
であっても、新たに被疑者が浮上すれば、両方のDNAを比べること
で、一発で犯人かどうかを判定できるというわけだ。


 近年、日本で殺人などの時効制度が廃止されたのも、こうした
DNA型鑑定技術の向上によるところが大きい。時間の概念を超えて
真犯人を突き止める。こうした操作を可能にするのが、DNA型鑑定
という技術なのである。