現在、自衛隊に配備されている戦闘機は、約350機。主力は
202機を有するF-15戦闘機である。
F-15は、マクドネル・ダグラス社(現ボーイング社)が開発し
第4世代に分類されている。長射程の空対空ミサイルと高性能レー
ダーを備え、1976年の運用開始以来、F-22が配備されるまで
「世界最強の戦闘機」の座を維持してきた。イスラエル空軍の
F-15が、訓練中に片翼を失ったにもかかわらず、無事に帰還した
ことによっても、その基本性能の高さは実証されていた。
日本の航空自衛隊では、単座(一人乗り)の日本型である
F-15Jが157機と、複座(2人乗り)の日本型であるF-15DJの
45機が、千歳基地(北海道)百里基地(茨城県)那覇基地
(沖縄県)などに配備されている。調達価格は1機当たり約
120億円だった。
いっぽう、2011年に、94機の配備が完了したのが
F-2戦闘機。F-1戦闘機の後継機として日米共同開発された第4・5
世代の戦闘機で、空対鑑ミサイル4機を搭載できる。1機あたりの
調達価格は約119億円で、これまでにも、支援戦闘飛行隊のある
三沢基地(青森県)の第3航空団や築城基地(福岡県)の第8
航空団んどに配備されている。
F-4戦闘機は、マクドネル・ダグラス社が開発した艦上戦闘機で
ベトナム戦争において活躍。その後、日本をはじめとする西側
諸国に配備された。日本が、日本向けに改修されたF-4Eの配備を
選定したのは、1966年。その後、三菱重工業によるライセンス
生産(ほかの国や企業が開発した製品の設計・製造技術を別の国
や企業が許可料を支払って使用し生産すること)も認められ、
F-15Jが導入されるまで、自衛隊の主力戦闘機だった。
1976年のベレンコ中尉の亡命事件(*)で、低空飛行する
旧ソ連のMiG-25をレーダー探知できず、大きな問題になった
のも、このF-4戦闘機である。三沢基地や百里基地、新田原基地
(宮崎県)などに配備されている。
これらに加えて、ベレンコ中尉亡命事件の教訓を受け、19
83年から三沢基地に配備されたE-2早期警戒機13機と、日本向け
にボーイング社が開発し、2000年から運用を開始したE-767
早期警戒機4機も浜松基地(静岡県)に配備されている。
*ベレンコ中尉亡命事件…1976年9月6日、函館空港に
当時のソ連軍の最新鋭戦闘機MiG-25が強行着陸。パイロットの
ベレンコ中尉がアメリカに亡命した事件。