芝居や映画に登場する幽霊、あるいは絵に描かれる
幽霊はたいてい白い着物を着ていて、額には白い
三角形のものを当てている。
あの三角系のものには、どんな意味があるのか?
どうして幽霊はそんなものをつけているのか?
あれは「加味冠(かみかぶり)」「額烏帽子(ひたい
えぼし)などと呼ばれており、平安時代、陰陽師や
法師などがそれをつけて、お祓いの儀式を行っていた。。
清少納言の「枕草子」に「見苦しきもの…法師・
陰陽師のかみかぶりして祓へしたる」(法師で
陰陽師であるものが紙冠をしてお祓いをしている
のは見苦しいものだ)とある。
中世以降になると、死者が冥土を旅するときに
邪悪な霊や鬼にとりつかれないようにと、亡くなった
人の頭に三角形のものを付けるようになった
幽霊は成仏できない死者がこの世に現れた
想像上の姿である。だから亡くなった人と
同じように、三角形のものをつけているわけ
である。