昨年5月、国際オリンピック委員会(IOC)の理事会
にて2020年夏季(東京)五輪の種目選定に落選した
空手であるが、昨年9月のIOCの会長交代に伴い、
東京五輪における競技種目に関して見直しの動き
が出てきた。
今年12月にはIOC理事会で、競技種目の見直し
の可否が見極められるということだが、種目選定に
は開催国の意向も反映されるという。
▲一般的に寸止めルールと呼ばれている伝統派空手
この競技種目見直しのチャンスに、寸止めルールの
伝統派空手の全日本空手道連盟(以下、全空連)が
敗者復活の当選を狙い、今年6月に菅義偉内閣官房
長官が会長に就任し、「空手道推進議員連盟」を発足。
全空連は同ルールのWKF(世界空手連盟)という国
際連盟が主体となって、IOCとの種目化交渉を長年行
っており、今年9月のアジア競技大会(アジア版五輪)
に限っては正式種目化を果たしている。全空連は現
在、署名活動を含めた積極的な推進活動を展開して
いる。
▲昨年3月に発足したJFKO
一方、寸止めルールと対をなす直接打撃制の
フルコンタクト空手も五輪種目化へ向けて今年から
再活動を始めた。昨年、新極真会とJKJO(全日本
空手審判機構=200を超える流派団体数が加盟す
る空手組織)が中心となり、五輪を目指して設立し
た全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)の会長
に今年5月、衆議院議員の中谷元氏が就任。
フルコンタクト空手道連盟は、全空連が東京五輪
での敗者復活を狙って主張する「空手道は一つ、
ルールは一つ、目指せ五輪」のなかの「ルールは
一つ」という考えに異を唱え「フルコンルール(ノッ
クアウト制のフルコンタクト)」とが共存する形での
「2つのルールでの五輪種目化」に向けて署名活動
を開始している。
10月から12月まで両ルールの各全日本大会が開
催され、注目を集める時期でもある。果たして両ル
ールの空手の採用となるか。