「うさぎは寂しいと死んでしまう」という言葉を耳にした
ことはないだろうか。
たしかに弱々しくて臆病そうなウサギは、いつも他の
ウサギと肩を寄せ合っている印象がある。
でも、動物が「寂しさ」が原因で死んだりするのだろうか?
実際には、ウサギは孤独にも耐えられる生き物だと言われている。
野生のウサギは群れで生活しているが、それは広い大自然でのこと。
ペットとして飼う場合は、狭い場所に何羽も押し込めると、ストレスが
たまってしまう。とくにオスのウサギは縄張り意識が強く、
同じ空間で飼育すると、とてもひどいケンカをする。
そのケガがもとで死んでしまうことすらあるで、
オス同士は顔を合わさないようにして飼うべきだ。
どうしても複数飼いをしたい場合に許されるのは、
仲の良いメスを3~4羽飼うくらい。でもたまにメス同士でも
激しいケンカをする。
じゃあ、なぜ冒頭のような説が?
出処は往年のテレビドラマ「ひとつ屋根の下」だろう。
このドラマの中で、酒井法子が
「ウサギってね、寂しいと死んじゃうんだよ」
といったのが、広まったものと思われる。
つまり「孤独はウサギを殺すほどつらいものなのだ」という
文学的表現なのかもしれないが、動物の生態としては
間違った情報である。