中一の春、人知れず俺は泣いたんだよ | ぐーすけとりきのブログ

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ぐーすけは、中学から寮生活を始めた。

中高一貫の学校で、

中一は高二の人と同室であった。

四畳半の部屋に机・ベッド・タンスが

それぞれ2つずつついており。

2人ひと部屋だった。


中一から見ると、高二の人は

オッチャンと同じくらいの感覚で

年齢が離れており

一緒にいるといつも恐縮していた。

同室のグーチさんは、総寮長をつとめており

尊敬できる人だった。


中一の春、4月の7日入寮した。

車で寮に送ってくれた、両親も

「それじゃ元気でね。体に気をつけて…」

ということで帰ってしまった。

俺は、一人椅子に座りぼんやりと考えていた

小学校では当たり前だったことができない。

テレビもホールで週2回しか見ることができない。

ジャンプも高校生くらいになったら隠して見るようだが

中一まで漫画は回ってこない。

ラーメンを作るには休み時間に3分10円のガスコンロを

つかって作んなきゃいけない。


なによりも、話す相手が速やかに見つからない。

父ちゃんもいない。

母ちゃんもいない。

ペルもいない。

そのとき無性にペルとじゃれあいたかった

「家に帰りたい」と涙が出て止まらなかった。


もうちょっと遅ければ、「あんな家なんて飛び出してやる」

と家を出たであろうが、ちょっと子供過ぎたのである。


学校から帰宅して、勉強して、食事をして、

夕礼とうもの(朝礼の夕方版)をして、先生の話を聞く。

そして7時30分から9時まで勉強、

9時から9時半まで休み時間。

この間に風呂に入ったりする。

9時半から11時まで勉強、11時に消灯である。

おおくのやんちゃな奴たちはここから遊び始める。

朝は6時半から体操。

「体操ぞ~、体操ぞ~」といって

グラウンドに行って体操をする。

そして朝食をたべて7時半から8時10分くらいまで

ホールで勉強をする。


といってもこのスケジュール通り勉強するものは

ほとんどいない。

ところが、ぐーすけは田舎者だからくぞ真面目に

スケジュールをこなしていった。

自分で勉強していると、学校の先生の授業のアラが見え

先生の授業を聞くよりも、遥かに効率的に勉強できた。

ぐーすけは睡眠時間は8時間は必要だったが

6時間くらいしか取れないため、いつも授業中は眠っていた。

猛勉強のおかげて、学年一番をとった。

しかし、それがどうしたというのだろう、

おれには仲間がいなかった。

友達と言える人もいなかった。

それから、退寮した。

中2の秋のことだった。


下宿したらジャンプも読め、音楽も聴け

はやい時間に眠れたのでやっと人心地ついた。


寮生活でもらったものは、水虫とインキンだけだった。