ぐーすけは、小学校2年の頃から習字を習い始めた。
きっかけは、友達のお母さんが、うちの母に
「書道教室をやっている人がいる。
先々のために習ってみてはどうか」
勧めたことに端をを発する。
友達のお母さんに連れられて
書道の先生の家に行った。
ちなみに、近くの橋を渡る時に
「右」は人の歩くほうだからこっち
「左」は車の走るほうだからこっちと
教えられ、
ぐーすけがはじめて右左を知った瞬間であった。
書道は、硬筆と毛筆とあり、
ぐーすけは、両方とも2段までいった。
しかし、自分なりの癖字になり
「ぐーすけさんの文字は、達筆ではないが読みやすい」
と言われるようになった。
それが今では、字を書くときは、手がプルプルと震えるようになり
PCのキーボードも、手がプルプル震えて、うまく打てなくなった。
閑話休題~それはさておき
あるひ、事件は起こった。
書道教室の先生(確か下元先生だったと言う名前だったと思うのだが)
の玄関から門までの間、墨の跡が点々とついていた。
セメントに墨は掃除しにくいものだと思う。
先生は、硯に墨が残っていて、それをよく拭かずに
カバンに入れていたことが原因と見て
毎回、生徒が帰るときには、硯をよく拭いたかどうかチェックするようになった。
しかし、ぐーすけは家に帰ってみて驚いた。
墨汁の(液体の墨、硯をスらなくてもよいもの)キャップがしっかりしまっておらず
墨汁が流れっぱなしになっていたのだ。
あ~犯人は俺や。
でもこんだけおおごとになって、今更、言い出す勇気もない。
俺がキャップをしめたら収まるのだから
それ以降、墨汁が滴り落ちることはなく、
粛々と書道教室は続いていたのであった。
そしてぐーすけは小学4年で習字をやめた。
今だから言える。
下元先生、ごめんなさい、
墨汁垂らしたの俺でした。
あれより年月は経ちましたが
心のつかえにずっと残っておりました。
もういちどいいます。
ご迷惑をかけました。