高校の頃、空手の道場にかよってた時期があった
球技と違って、まわりに合わせるチームワークがいらないので
自分の好きなときに好きなだけ
トレーニングできて、
あー、俺は個人競技が向いているな、と思った
腕立て50回×4セット、腹筋200回、
スクワット100回×3セットと
いままでできなかったことが
できるようになるのは、我が事ながら嬉しいものだった。
さてハッタリである。
ぐーすけは、白帯でありながら
「二段の人と組手をして、勝った」とホラを吹いていた。
実際はさにあらず
二段の人と組手をしていると
はじめは勢いでなんとか立ち向かえたが
時間が過ぎるとともに戦意喪失、
ちょっとスキを見せたら
右側頭部にきれいな回し蹴りがスコーンとはいり
おれはデックマードックが猪木に延髄蹴りをやられたみたいに
(たとえが古くて恐縮だが)
頭から床に落ちた
眼の上を切って出血していた
その日見学に来ていた高校生は
俺が倒れるのを見て、入会するのをやめたそうだ。
ぐーすけの実力はどれくらいだったのだろう?
昇級試験をうけたことがないので
おおまかなことしかわからないが
黄帯、青帯、緑帯、茶帯、黒帯のなかで
黄帯、青帯、には圧倒
緑帯でどっこい
茶帯でおされるかな、という程度で
黒帯の二段の人と対等に立ち向かう
などとはホラ吹きも甚だしかった
といってもとくに誰かに迷惑をかけたわけではなく
可愛いものだが
謝っておく
正直スマンかった