久しぶりに実家に帰りました。
雲一つない夏空!
夏の庭は、お手入れもされず、茂り放題でしたが、普段コンクリートジャングルに暮らしている私は、ただ木陰に座って、風に吹かれているだけで、随分癒やされました。
木漏れ日をぼーっとみつめていました。
ただ、不思議なことに、昔からあったハナミズキの木が、なくなっていたのです。
おじいちゃんが、庭ができた当時に植えたのだと、私は聞いて育ちました。高校生の頃、母が鳥小屋を取り付けたら、中に鳥が住み始めたという思い出のある、可愛いピンクの花を咲かせる、大好きだったハナミズキ。
枯れたか何かで、切ってしまったのかな?と思い、父・母に聞いたけれど、なんとその答えが、
「え?ハナミズキなんて、あったっけ?」
「ハナミズキは、昔からなかったよ。」
でした…。
二人とも少し呆けてしまったのか?それとも、私が、違うパラレルの世界に来てしまったのか?
二人とも庭の草木のことは良く把握していて、あそこに鬼百合が咲いているよ、とか、オガタマの木があるから、花が咲いていたら良い香りがするよ、とか、あれこれ教えてくれて、どこに何かあるかをしっかり認識している様子だったから、呆けているとは思われない。
とすると、私は世界線を移動したのか!?
ハナミズキのある庭の世界から、ハナミズキのない庭の世界へ。
不思議〜。姉にも聞けば良かった。
パラレルワールドを移動するなら、どんな世界にも行ける可能性があります。だとすると、目指す世界に向かえるように、心を、できるだけ、いつもあたたかく、清々しく、していよう。