短調の曲と、長調の曲、どちらが好きかと聞かれたら、迷いなく「長調!」と答えます。それほど、普段、短調の曲にはあまり惹かれないのです。


ですが、この曲は、お気に入りになりました。


初めぱっと聴いただけでは、普通によくある物悲しいメロドラマ風の音楽に思えます。


ですが、聴き進めていくうちに、よくあるメロドラマ風の曲との違いが明らかになってきます。


まず、音が予想もしない方向に飛んでいきます。

えぇっ、思いもしないメロディーだ。

えぇっ、次の音、そこに行くの?


そして、遠くから鐘の音が…。


男女の愛憎劇とはほど遠い、もっと神聖な、厳かなドラマの舞台を想像しました。


思い浮かんだのは、マザーグースの『誰がコマドリ殺したの?』。


(あくまでも私のイメージで、恐縮です。)


この曲の題名は、『水とワイン』。


どういう意味が込められているのでしょう。