今朝、朝日に照らされて、街路樹のこぶしの花の蕾が膨らんでいるのを見つけました。



ふかふかの毛皮のような蕾でした。



今、一年で一番寒い時期に、春の兆しが見え始めている事に、ありがたさを感じます。



透き通るような薄青色の空を背景に、焦げ茶の木々の枝が、繊細なレース編みのようです。



二十歳の頃、ちょうどこの季節に、ロンドンを旅行しました。その時思ったことは、



街並みが美しい!黒いアイアンの門扉が素敵!
窓辺やハンギングバスケットに、冬なのに花が溢れている!
それに、ただの街路樹なのに、木々の枝振りまでがエレガントに見えるのはなぜ!?



そう感激したことを、今日、美しい裸の木を見て思い出しました。



うん、ここの木々はここなりに、美しい。エレガントって言うのじゃないんだけど、ありのままの自然な美しさ。枝が繊細。それに鳥たちが集って、歌声も賑やか!



都会でも、こうして植物と暮らせるのは感謝です。もっともっと増えると良いなと思います。



もうすぐやって来る春を先取りの、絵本をご紹介します。



市川里美さん作
『春のうたがきこえる』

風のざわめきにまじって、子供の歓声が遠くから聞こえて来るようです。




市川里美さんが挿し絵を描いたこの物語は、大好きなイングリッシュ・ガーデンが出てきます。




市川里美さんの絵本、他にも沢山あるんですね。読むのが楽しみ!