昨日の記事で、
「いい人になろう」としないことを書いたわけですが、
▼昨日の記事を読んでから先を読み進めてね▼
「いい人、優しい人、素直な人になろう」とすればするほど、
自分のことを「良くない人、優しくない人、素直じゃない人」として固定してしまいます。
対立する思いを常に抱えていながら、いい人になろうとすると苦しくなります。
そうなれない自分を責めます。
いい人に見える他人を嫉妬します。
一番いいのは、何者にもなろうとしないことです。
何者にもなろうとしない・・・早い話が今の自分でいいってことなんですが、
そんなことを言うと、
やっぱり心のどこかで「それでいいはずがない」というツッコミがやってきます。
それこそエゴが叫んでいるだけなので気にしなくていいのですが、
エゴは常に対立（分離）を好みます。
要は、「自分は良い人間ではない（⇔だから良い人間になろう）」と、
敵を自分の内側に創ります。
敵は本能寺にあり！ではなく、
敵は自分の内側にあり！なのです。
何者かになろうとした時点で敵を自分の内側に創ってしまうということです。
そもそも、「良い・悪い」「優しい・優しくない」「素直・ひねくれ」なんていうのは、
状況によって全く違ってきたりします。
ある場面では良いとされていたものが、
違う場面では悪いと判断されることもあるでしょうし、
ある場面では優しいと思っていても、
また違う場面ではお節介、大きなお世話、迷惑と解釈されることもあるでしょう。
ボクが本を出版した時も、
「フトシさんはひねくれているから本を出せるんです。
普通の考えの人が書いたら、買う人も普通の考えなのだから売れません（笑）。」
と編集者は言ってくれました。
そりゃそうです、自分が普段考えていることが本に書かれていても、
「こんなの当たり前じゃん」と一蹴<いっしゅう>されて終わりですもんね。
自分には見えなかった違う角度から書かれているから、
「なるほど面白い！」と思って手に取ってもらえます。
だから、自分がどういう状況にいるかなどによって
そういった認識は随分と変わってくるのです。
「自分はこういう人間だから直さないといけない」と、
今のあるがままの自分を受け入れないということは、
対立する反対勢力（否定した自分）を内側に創ったということなんです。
最初から敵などいなかったのに、
わざわざ創り上げて倒そうとするから苦しみ、恨み、嫉妬し、責めてしまうのです。
「あの人みたいに優しくなりたいわ」と思ったなら、
それは自分の内側に「優しくない自分」を創り上げたということです。
でも、状況が変われば、
優しくない方がかえって相手にとって成長を促すことにも繋がるかもしれませんね。
優し過ぎるからこそ優柔不断になって、
相手にどっちつかずの印象を与えるかもしれませんね。
なので、優しかろうが優しくなかろうが、良い人だろうがそうでなかろうが、
素直だろうがひねくれていようが、そんなものはどっちでも（流動的で）いいんです。
大事なのは対立する敵を自分自身の内側に創らないこと。
そのために必要なことは、「感謝」です。「ありがとう自分」なんです。
「ひねくれている自分、ありがとう」
「優しくない自分、ありがとう」
「意地悪な自分、ありがとう」
です。
感謝とは「敵とは見なしませんよ。受け入れますよ」という印です。
無敵になったら何者にだってなれます。
なろうとしなくてもその場その場、その状況において適切な自分が勝手に現れます。
言いたいことを言い、したいことをしても、受け入れられます。
なぜなら、既に自分の内側に敵はいないし、自分を受け入れているからです。
自分を受け入れているから、それが外の世界にも投影されていきます。
「ありがとうなんて思えない」と思っている人ほど、自分を固定化させています。
場面や状況が変わったら認識も変わるのに、固定化させてしまうから辛いのです。
「ありがとう」と無理に思い込みなさいって言ってるわけではなく、
状況が変われば認識も変わるのだから、
流れに逆らわずに、
「（状況によっては）こういう自分でも悪くないんだな。ありがとう」と、
受け入れてやればいいんです。
無敵の自分を目指してください。
というか、最初から敵はいなかったんだと気づいてくださいね。
そしたら、不思議なほど、
勝手にいい人になってるし、優しくなってるし、素直になってますから。
「なろう」とするのをやめた時に、勝手に「なっちゃってる」んです。
だから、いっぱいいっぱい今日から「〇〇な自分、ありがとう」と受け入れてください。
感謝は最強やで。
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