高見広春の小説を実写映画化した今作、良作である。
バトル・ロワイアルPV
この映画、政府によって選ばれた中学生が最後の一人になるまで殺し合うというサバイバルサスペンスで、
銃やカマやナイフなどそれぞれ武器が渡され次々と死んでいく展開は緊迫感があり、戦闘を避けて逃げる
主人公や悲観して自殺するもの、積極的に殺すもの、システムをハッキングするものなど個性があるのは良く、
仲良しグループの一人が毒を入れたことで殺し合いに発展したり武器を奪う駆け引きのあるバトルや戦闘力の
高い転校生によるバトルなど見どころも多くなかなか良く出来ているのだが、最終的に主人公とヒロインが
首輪を外して逃亡し指名手配されて終わるがそもそもなぜ政府が殺し合いをさせるのかが謎で、ビートたけしが
演じるキタノというキャラは特定の生徒を助けるためにルール無視でひょっこり現場に現れたりなど、よく
分からない部分もあるのはスッキリ感がない。
キタノは原作にはいないオリジナルキャラらしいが、もう少しキャラの背景を説明して欲しいところだろう。
というわけで、まあまあ面白い今作。
今作を元に最近はバトロワ系のゲームが色々出ているが、ドンパチするだけで今作のような殺伐さや駆け引き
などが薄いのは何とかして欲しいものである。