俺的微妙漫画その5『毒虫小僧&はつかねずみ』 | 俺的糞ゲー処刑ブログ

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日野日出志が描いたこの漫画、微妙である。

毒虫小僧
この漫画、虫や動物が好きな少年がある日毒虫に刺され自分が巨大な毒虫になってしまうというカフカの変身の
ようなストーリーで、家族に気味悪がられ毒の入った食べ物を食べさせられて死にそうになるが死なず、家から
出て下水道で暮らしたり海で遊んだりしている内に人間に捕まり逃げ出すが途中で毒の針で反撃して遂には人を
殺し、更に人間時代にいじめていた少年に復讐したりする内に段々と殺人が楽しくなり関係ない人間も殺し回る
など変身を発展させたような殺伐としたストーリーはまあまあ面白いのだが、最後は人間が次々死ぬという
ニュースを見た主人公の家族が食べ物でおびき寄せて猟銃で撃ちそれが原因であっさり死んで終わるのは
呆気なさすぎていまいち物足りないものがある。

はつかねずみ
また、はつかねずみは怪しいペット屋ではつかねずみをつがいでもらった少年が指を噛まれたので怒ってエサを
やらなかったらある日逃げていなくなり、次は十姉妹を飼うことになるが前に逃げたねずみが前より体がでかく
なり戻って来て鳥が食い殺され遂には人間に襲いかかるというストーリーなのだが、猫を使って殺そうという
ことになり猫を放ったらそれも食い殺され主人公の母親に丁度子供が産まれるがねずみも一緒に乳を飲み出す
というギャグ展開なのはいまいちで、最後は酒を飲ませて寝たところを捕まえるが痛めつけるために殺さなかった
せいでまた逃げ出し赤ん坊が殺され結局いつか殺すと決意して終わるのは中途半端で、元のペット屋は引っ越した
らしいが結局ペット屋の策略なのかも分からず終わるのはスッキリ感がない。
不気味な絵や殺伐とした世界観は良いが、もう少しストーリーをまとめて欲しいところだろう。

というわけで、色々と微妙な今作。
日野日出志はグロ映画の監督などもやっているらしいが、とりあえずは漫画をアニメ化して欲しいものである。