俺的微妙漫画その4『火の鳥 黎明編&ヤマト編』 | 俺的糞ゲー処刑ブログ

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手塚治虫が描いたこの漫画、微妙である。

火の鳥 黎明編
この漫画、邪馬台国のヒミコが若さを手に入れるために火の鳥を狙うストーリーで、邪馬台国に滅ぼされた
村の少年がヒミコを暗殺しようとするが失敗し追われ、国を裏切った兵士と共に逃げたり生き別れの姉と
再開するなどテンポ良く色々な人間模様がドラマチックに描かれるのは良く、ヒミコは弓の名手を雇い見事に
火の鳥を撃ち落とすがいざ生き血を飲もうという時に病気でヒミコが死んでしまい、そこへ騎馬民族が侵略しに
来て戦争が始まるなどバトル描写も良く神武天皇は存在しないなど歴史を学べるのも良いのだが、結局邪馬台国は
滅ぼされるが少年が火の鳥を手に入れるものの血が出ず飲めず死ぬのはあっけなく、最後は生き別れの姉の
家族が描かれその息子が外の世界に旅立つがそこで終わるなど、いまいち中途半端なのは面白味がない。

火の鳥 ヤマト編
また、ヤマト編は大和の国の王子が命令でクマソという国の王を暗殺しに行くストーリーで、敵の国の女と
恋仲になりそのまま任務を遂行するか悩むが結局暗殺を実行し国に逃げ戻るなど葛藤が描かれるのは良いのだが、
任務を果たしたということで王の墓作りを任せられるが殉死に反対し墓を作らなかったことから生き埋めの
刑に処されるなどいまいち何を考えているのか分からない展開で、敵国にいた時に手に入れた火の鳥の血を
なめたことから生き埋めにされても若干生き延びることができ歌を歌い出すが結局死んで終わるという
呆気なさで、他は黎明編のその後の話が若干語られるぐらいであまり見どころがないのはいまいち面白味がない。
国に帰って殺されるなら裏切ってクマソの人間になった方が良かったんじゃないか?という感じだが、火の鳥の
血を手に入れながらそれがあまり活かされていないのは何とかすべきだろう。

というわけで、共に微妙な今作。
火の鳥は和風な話も多いが、SF物の方が面白いだけにもう少しそちらを多めにして欲しかったものである。