この漫画、いじめられっ子の中学生、魔太郎が謎の黒魔術でいじめっ子に復讐するというサスペンス漫画で、
基本的には１話完結型で学校や近所で殴られたり物を奪われるなど陰湿ないじめを受けた後に「このうらみ
はらさでおくべきか」という決め台詞を残しその場は終わり、夜になり黒いマントに薔薇の服という異様な
コスチュームで魔術道具などを使っていじめっ子を痛めつけたり時には命を奪うなどやりすぎ感のある復讐を
していくのはカタルシスがあり、謎の怪人と対決したり切人という超能力を使えるライバルのような幼児と
戦い時には協力したりなど、なかなか面白い漫画に仕上がっている。
しかし、復讐によってはあっさり終わったり終盤では魔族の幹部のようなものが登場するが組織と全面対決
するような話はなくあっさり終わるのはいまいちで、これは作者のせいではないが単行本によっては残酷な
描写が削除されていたり話そのものがカットされているものが多いのは残念なものがある。
一応続編的な魔太郎が翔ぶというものもあるが、たったの２話で終わりなのは勿体なく、もう少し続編を
描いて欲しかったところだろう。
というわけで、藤子不二雄Ａの最高傑作とも言える今作。
そろそろアニメ化して欲しいものである。
