糞ゲーというものは大抵はシステムが糞なために出来上がるものだが、同じように今の腐敗した政治も
糞システムが原因で出来上がっているものであると言える。
では、具体的にどのシステムが糞なのか？ それが、以下の二つである。
・政党政治
議席を多数確保した党が政権を取れるという政党政治。
しかし、これでは小さな党は連立を組まない限りは政策を実現できず、国会での質問時間も少なく存在価値すら
失われてしまう。
また、その党に所属している議員は党が決めたことに逆らえないなど、議員一人一人の意見は黙殺され、
仮に本当はその政策に反対だったとしても賛成票を投じたり党の幹部が汚職などをしても野党以外は追求でき
ないなど、全体主義に陥りやすいのは問題であり、それを防ぐにはもはや党そのものをなくすしかない。
・議員投票による法案採決
国会議員は国民の投票によって決められるが、法案の採決は議員の投票によって決められてしまう。
結局、これでは当選した後は議員が何をしようが自由であり、仮に選挙時に言ったことと真逆のことを
やろうとしても、賛成過半数であれば何でも通ってしまう。
また、現状は選挙で民意を問う、ということをやっているが、マニフェストの項目一つ一つに賛成か反対かを
投じることはできないわけで、これでは消費税に関してはこの党の意見に賛成だがTPPに関してはこちらの
党に賛成、ということができず、民意を正しく反映することがなかなかできない。
こんなシステムでは、どの党にも任せられない場合はもはやどうにもならず(それでも考えに近いものを選ぶ
べきだが)、例え良い政策の政党があったとしても小さい政党では候補者をあまり出せず政権が取れず政策を
なかなか実現することができない。
消費税を上げるべきか、下げるべきか、それとも、現状維持かなくすべきか。
TPPに参加すべきか、交渉すべきか、無視すべきか。
原発は今後も維持すべきか、今だけ稼動すべきか、すぐに廃炉にすべきか。
もちろん、多数の意見が正しいとは限らないが、例え間違っていたとしてもきちんと民意が反映される政治、
それを実現してこそ本当の民主主義であり、権力の乱用を防ぐ唯一の方法であると言える。