「嘘をつくことに抵抗がない人は、他の倫理的に問題のある行動にも簡単に手を染める。
嘘をつくことに躊躇しない人間は、その嘘を守るためにさらに大きな罪を犯すことも厭わない。
平気で嘘をつく人間は、平気でお金を盗み、不倫することも同じように平然とできてしまう。」
これが元夫の本性。
私が見抜けなかった部分。
最初は些細なことだと思っていた小さな嘘が、時間とともに大きな罪へと広がっていくのを、見過ごしてしまった。
元夫が行った行為の数々は、単なる過ちではなく、その人間性の本質が現れただけ。
気づくのが遅すぎたと悔やまれるけれど、今となってはどうしようもない。
私には、彼の本質を見抜く力が足りなかった。
しかし、私が悪かったのではなく、元夫が異常だっただけ。
彼の嘘や裏切りは、私が制御できるものではなかったし、それに、私がどれだけ努力しても、彼が変わることはなかった。
今振り返ると、私は彼に対して懸命に尽くしていたと。しかし、その努力が報われることはなかった。
私が信じていたのは、彼が見せていた虚像だったのだと思う。
けれども、もう過去は変えられない。今は、彼の行動を客観的に見つめ、その本性を理解することができたのが唯一の救いか。
自分を責める必要はない。
これからは彼のような人間に再び騙されないようにと心に誓う。