Session #165 【不可解】 | ALL IN 〜テキサスホールデムでBR$20,000への道のり〜

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アメリカでポーカーディーラーを本業、ポーカープレイヤーを副業にしています。

ポーカーはガチでやっているのでHOLD'EM好きな方、興味のある方は気楽に読んでいって下さい゜*。(*´Д`)。*

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Session #165
Location: Pala
Game: 1/2 NL
Duration: 9:41
Profit: $84


このセッションは非常に苦労しました・・・

セッションを始めて最初の1~3時間でプラス$300くらい行ったのですが途中で調子が悪くなり、4~8時間目の間はずーーーっと$200~$300くらいマイナスでした。しかし最後の8~9時間目の間で巻き返して何とかちょいプラスで終えたといった感じです。




僕は基本的に長いセッションを好みません。
3~5時間くらいのセッションが丁度良いです。

けど12月はパラのchase for the doughの為に通常以上のセッションを自分に負担させています。

chase for the doughはパラ特有のプロモーションでその月の間にプレイした時間に合わせてお金をくれるっていうプロモーションです。

もらえる金額の配当は以下:
40時間プレイしたら$60
60時間プレイしたら$200
80時間プレイしたら$400



ポーカーをやりはじめて様々なプロモーションを見てきましたがこれが一番良いプロモーションだと思います。
ただ、欠点は上手いプレイヤーしかこのプロモーションによって得しないという事。
下手なプレイヤーが80時間プレイしても軽く$400以上負けるので・・・

今月は僕の大好きなスノボシーズンが到来するというのもあり、ポーカーにあまり時間を割く事ができないので今月は80時間は諦めて60時間を狙っています。

因みに現在、今の所45時間溜まっていますのでこの調子で行ったら後2~3セッションで終える事でしょう。







このセッションでプレイした興味深いハンドがあります。
僕のポーカーキャリアの中で遭遇した最も難解なハンドです。


9handed 1/2NL.
UTGが$4 straddle. 自分、8d9d(MP2)で$18にレイズ。
UTGだけがコール。
この時点でES=$260くらい。


さて、このUTGですが。
パラの常連客の一人です。
中年のペルシャ人。
僕がパラ常連客の中で一目をおいている数少ない勝ちプレイヤーの一人です。
結構幅広いrangeでレイズするし度胸があるプレイヤーです。
性格も理路整然としていてサッパリしています。
時折、ヒーローコール/ブラフなんかもします。

FLOP Qd Td 3 $30
Villain checks.
Hero bets $25.
Villain raises to $50.
Hero calls $250.


チェックレイズされました。
QT/33/TT等のモンスターは大いにありえますがこの方はKJ/AdJd/AdKd/AdXd等といったハンドでもこのチェックレイズはします。
QT/33/TTを持っていたらこちらには十分なアウトがあります。
KJ/AdXdを持っていたらこちらはかなり危険な状態にあります。
しかしいくらチェックレイズといえど、ただのminmum raiseなのでここでフォールドするのはいくらなんでも慎重すぎると思います。
ここは一応コールしてターンで彼が何をするか様子見するのが最良の選択と判断。

TURN Qd Td 3 8 $130
Villain checks...



さてさて。。。。。
フロップ、チェックレイズしてターンでチェック・・・か。

ということはモンスターではなくドローだったのかな?

ドローでこちらのCBに対してセミブラフのチェックレイズしたが思わぬことにコールされたので怖じけてターンはもう降参の意を表してのチェック。。。なくはないか?

モンスターはおそらくないだろう。
このフロップを見てください。
おそろしくdraw heavyなボードです。
モンスターハンドでフロップをc/rしたのならサックアウトを恐れてベットするのが普通です。
もしこちらがドローを持っていたら(実際に持っています)こちらはチェックバックしてリバーでフリーカードを拾うことになるので。

さて、では彼は何を持っているんだ?
モンスターじゃないとしたらドローって所でしょうか。
彼ならこのフロップをAdKdAdJdなどといったハンドでc/rするのを容易に想像出来ます。

さて、AdKd/AdJdなどの僕のハンドに対してtwo overs and flush drawを持っているとなるとここでチェックバックして彼にfree river cardを与えるのはかなり危険です。


というわけで$75のprotection/value betを打ちました。



そしたらなんと。。。。。







彼は$150にレイズしました。









な、ん、だ、と。。。。????









ダブルチェックレイズ????

ポーカー長年やっていますがライブでは初めて見ました。

これは一体、何を表すんだ?




相当タンクしました。
軽く2分は考え込んだでしょうか。


こんな事されるの初めてです。
オンラインでもこんな奇妙なアクションは滅多にお目にかかれないでしょう。




正直な話、彼が何を持っているのかわかりませんでした。
ここまで相手が何を持っているのかわからなかったのは初めてです。



でも一つわかったことはあります。

彼がモンスターを持っているのなら僕はそれなりのアウトがあり、

彼がドローを持っているのなら彼がAd8dでも持っていない限り僕にはSDV(showdown value)があるという事。




最終的にオールインすることにしました。
仮にこの$150のチェックレイズをコールした場合、ポットは$420になり、僕は残りスタック$60程しか残りません。
そうなるとリバーで$60でオールインされてもフォールドできる自信がなかったので。







結果、リバーはブランク。
そして彼はなんとQTを持っていました。

ナ、ナイスハンド。。。

{657EB808-6F59-4B1F-8465-473A8E0D133F:01}






いやー。実に不可解。
してやられました。




ダブルチェックレイズって一体なんだ。。。?
ただ単にこちらの意表を突きたかっただけなのでしょうか。




まあ、彼のとりあえずプレイを分析するのはおいておきましょう。
このようなプレイをライブでお目にかかるのは数年に一回とかです。
その程度の頻度でしか起こらない事をいくら分析しても、若干時間の無駄というか、もっと他の事に脳を使った方が有効的とだと思います。


例えばこのハンドの僕のプレイの反省点とか。



プリフロは問題ないと思います。
フロップもおーけー。
今思うとbet/3bet all-inしても良かったんじゃないかな、ともちょっと思いますがbet/callが一番無難なプレイだと思います。


注目すべきはターン。
結果論とかじゃなく、ベットするべきではなかったと思う。
先ほどは「相手がAdKd/AdJdなどのハンドを相手が持っているとしたら、チェックバックして相手にfree river cardを与えるのは危険だから」と言いましたが

①リバーでace/king/jack/diamondのどれかが出る確率は50%以下。

②今思うと、そもそもドローでフロップをチェックレイズされたとしてターンで彼が怖気付いてチェックするとは思えない。(かと言ってモンスターをチェックするとも思わなかったのですが。。。)

以上の二つの理由でターンはチェックバックが正解だったと思う。

チェックバックしてリバーでこちらがドロー完成して相手がチェックした場合小さめのvalue bet。相手がベットしてきたらそのサイズに合わせてコールするか否かを判断。

リバーがブランクで相手がチェックした場合、こちらはSDVがあるのでチェックバック。ベットしてきた場合相手のサイズとリバーのカードによってフォールドかhero callのどちらか。

これが最良のプレイだったのではないかと今は自粛しています。



自分の拙さが露出したプレイでした。