ALL IN 〜テキサスホールデムでBR$20,000への道のり〜

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アメリカでポーカーディーラーを本業、ポーカープレイヤーを副業にしています。

ポーカーはガチでやっているのでHOLD'EM好きな方、興味のある方は気楽に読んでいって下さい゜*。(*´Д`)。*

コメントと読者登録大歓迎!

Amebaでブログを始めよう!

お久しぶりです!

 

とはいえ、もう長い間活動を停止していたブログなのであれですが。。。w

 

以前は週3〜4で副業としてポーカーをプレイしていたのですが2015年以来、生活の一変によりポーカーをほとんどプレイする時間を作れなくなりました。

 

そして2年という時を超えて今再びポーカーブログを今再び書き始めようと思いました。

 

それも新しいブログで書いていきます。

 

新しいブログはこちら「ワンアウト上等!」です。

 

何故新しいブログ?

 

心機一転です。僕の環境も大きく変わりましたので。

 

その環境の変化がポーカーブログを復活させようというきっかけにもなりました。

 

詳しくは新しいブログの方で自己紹介も兼ねて説明します٩(。•ω•。)و

 

では皆さんこれからもまたよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

皆さんはPROP PLAYERとは何かご存知でしょうか?


prop playerとはproposition playerの略です。

アメリカのポーカールームの中にはこのprop playerという従業員がいる事があります。
僕が働いているパラにもpropはいます。


propの事を知らない方々は多少驚かれるかも知れません。

propとは正式な従業員としてカジノに雇われたポーカープレイヤーです。




propの主な仕事は以下です:

①テーブルをスタートする為にプレイする

②short-handedになったテーブルでプレイする

③全てのテーブルが満席だったら適当に待機/お手伝い






①について:

ポーカーというゲームはBJやルーレットなんかと違ってある程度のプレイヤーが揃わないと始まらないゲームです。

本来は二人いれば始める事出来るのですがポーカープレイヤーの9割以上はshort-handed game(少人数テーブル)を嫌います。

大体のお客さんは最低5~6人はいないとプレイしたがりません。

寄って、例えばですが、客が5人揃っています。しかし彼らは全員「6人はいないと絶対にプレイしたくない!」と主張します。

こういった時の為のpropです。propが彼らが望む6人目のプレイヤーとなる事によってこのゲームを通常よりも早くスタートする事が出来るようになるわけです。



②について:
これについては①と同じで、9割以上のポーカープレイヤーは少人数テーブルを嫌うので、ゲームが少人数に陥ってしまったらpropは速やかにそのゲームに入ってプレイしないといけません。
こうする事によってそのテーブルを延命する事が出来るわけです。




注意点:

-テーブルが満席になったらpropはお客さんに席を譲らないといけない。当たり前ですよね。

-propは自分のお金でプレイする。これも当たり前です。

-propはbad bead jackpotやAces Crackedなどと言ったプロモーションに参加出来ない。仮にpropがいるテーブルでbad beat JPがヒットしたとしてもpropの取り分は他のお客さんの間で配当されます。

-palaではpropは制服を着ているので客ではないという事が誰でも一目でわかりますが場所によっては制服を着ないpropがいます。むしろそちらの方が多いです。自分のテーブルにpropがいるかどうかを知りたい人はディーラーに「Is there a prop in this table?」と聞けばOKです。



お給料はおいくら?!

これは自分がプレイしないといけないゲームに寄ります。

例えばpalaのpropは:

1/2NL($40-$200 Buy-in)
1/3NL($75-$300 Buy-in)
3/6LH($30+ Buy-in)
4/8LH($40+ Buy-in)
3/6OmahaHL($30+ Buy-in)

こういったスモールステークスのゲームしかプレイする事を義務付けられていません。
週末によく行われる2/5NL($300-$1500 Buy-in)などと言ったでかめのゲームはプレイしなくても良いと言う事です。
寄って、palaのpropの時給はやや低く、ずばり時給$15(約1500円)からスタートです。


場所に寄ってはpropにもっとでかめのゲームをプレイしてもらう事を強要します。
そういった場所ではpropの時給はより高く、時給$25~35くらいだと聞きます。



propは毎日職場にいくら持っていかないといけないの?

これも上と同じでそのpropがプレイする事が義務付けられているゲームに寄ります。

例えばパラのpropはローステークスしかプレイしません。
寄って毎日職場に最低$500程持参していく事を義務付けられているらしいです。

当然propにも不調が訪れる時もあるので持ってきたお金全部失う日も時折あります。
そういった時は残ってお手伝いするか帰って良いらしいです。





大好きなポーカーで稼ぎながら時給も払ってくれるだなんて最高な仕事じゃん!

って思うあなた!

そんな楽な仕事ではありませんよ。

先ほど記述したように、通常のセッションとは違って、満席になったらお客さんに席を譲らないといけません。
これが中々辛いですよ

ポーカーというゲームは相手の事をよく観察してプレイスタイルをよく理解した上で相手に順応してプレイします。

しかしpropは相手のプレイスタイルをようやく把握した所で席を立たないといけないのが常です。

次に、例えばfish相手に壮絶なサックアウトをされた所で悔しくも席を待っているお客さんにその席を譲らないといけない、っていう状況なんかしょっちゅーです。

そして通常はポーカープレイヤーに取ってtable selection(良いテーブルを選ぶ事)は凄く大事ですがpropにはそういった選択肢は一切ありません。

めちゃくちゃ良いテーブルなのに席を立たないといけなかったり、逆にめちゃくちゃ悪いテーブルなのに席につかないといけなかったりpropが抱えるストレスは相当な物です。


後当然ですがポーカーにはやはり運がある程度絡みます。

通常は調子が悪かったりtiltになったらセッションを切り上げて家帰って頭冷やせば良いです。
しかしpropはどんなに不調だったりtiltになっても、テーブルが満席にならない限りプレイし続けなければなりません。

それに好きなゲームばかりプレイ出来るとは限りません。
NLHEがしたくても時にはLHEやO8などと言ったゲームも苦手だとしてもプレイしないといけません。

かなりシビアな仕事なのです。



何かpropに関してご質問あれば気兼ねなく聞いてください(^^


こないだの週末、ちょっと酔ったお客さんがポーカーしてる最中、急にタバコを吸い始めました。




アメリカでポーカールームは完全に禁煙です。










上司がその客にタバコは外でお願いします、と注意すると



「はーーーーーー?!ここはカジノなのに禁煙なのかーー?!冗談だろ?俺は色んな所でポーカーしてきたが禁煙のポーカールームなんて初めて聞いたぜ!」

と反論。









僕はサンディエゴ、ロスにある全てのポーカールームでプレイした事があります。
ベガスでも様々なポーカールームでプレイした事あります。



未だかつて、喫煙のポーカールームは見た事ないです

大体のカジノは禁煙エリアを設けていますが、基本的には喫煙です。

しかしポーカールームに限っては何故か何処もかしこも禁煙なのです。

僕はタバコ嫌いなのでこれはとても嬉しい事です。



アメリカでプレイしようと思うあなた。

ポーカールーム=禁煙はポーカープレイヤーの中では常識中の常識です。

タバコを吸おうとするとそんな常識さえしらないアマチュアと勘違いされてしまうかもしれないので気をつけましょう。




このブログでESという単語を何度も使っていますが考えてみたらESについて説明した事がなかったですw

なので軽く説明します。




ESというのはEffective Stacksの略です。





説明は簡単です。

例えばAさんとBさんがヘッズアップしていてAさんが$500、Bさんが$100持っているとします。

この場合、ESは$100です。

AさんはBさんより$400もチップを多く持っていますが結局の所、Bさんからは$100しか奪い取れません。

このハンドでAさんが$1000持っていても$100持っていても本質的には何も変わらないのです。






ポーカーにおいてこのESはとっても大事です。

ESに寄ってハンドの内容が劇的に変わります。


よくあるのが友達が「俺が○○でレイズして相手コールしてフロップでベットしたら相手コールしてきて・・・」とハンドの説明をしてきます。

そこで僕は話を止めてこう言います。

「ちょっと待った。ESはいくらだ?」



ハンドの説明をする時、このESが凄く大事なんです。

ESに寄ってハンドのプレイの仕方が大きく変わってくるからです。

全く同じハンドでもESが10bbの時と1000bbの時だと雲泥の差があります。

ESが低ければ低い程、大した駆け引きが行われていないからです。

逆にESが高ければ高い程、凄い駆け引きが行われている事になります。

1000bbの様なモンスタースタックを持っているプレイヤーが1000bb以上持っているプレイヤーと対峙する時、両者は1000bbのスタックをたった一つのハンドで全て失うかも知れないという覚悟を持って勝負に挑んでいます。

ESが100bbのハンドと1000bbのハンドだと重みが全然違います。






例えばですが相手がプリフロ、レイズしてきました。
全員フォールドしてこちらはbig blindで8s9sを持っているとします。
フォールドするか否か?

それはESに寄ります。
ESが例えば20bbとかだったら完全にフォールドです。
ESが20bbならブラフも出来ませんし、こちらが運良くストレートやフラッシュをヒットしても20bbしか勝てません。
完全に-EVです。









よく見かけるのが例えばXさんとYさんがヘッズアップしていてXさんが$100ベットしたらYさんが$20しか持っていなくてコールします。

そしてXさんは「あれ?$20しか持ってなかったんだ?」と言います。

これはESを全然意識していないという証拠です。
上級者としてプレイしている最中はESを常に意識しましょう。








ESが高ければ高いほど真のポーカーだと個人的に思っています。

ESが低ければ低い程、運頼りになりがちなポーカーになってしまいます。

逆にESが高ければ高いほど、様々な駆け引きが行われ、実力が大きく関与します。


クイズです。

NLHEでAさんが$2ベット。

Bさんが$10にレイズ。



次のプレイヤーはBさんのレイズに対してリレイズするとしたら最低いくらにしないといけないですか?








































これに対して「$20」と答える人が意外と多いです。



答えは$18です。


$20と答える人は「レイズする時はベット($10)の2倍だから$20」という結論に辿りついたのでしょう。


でも、レイズする時のルールとリレイズする時のルールはちょっとだけ違うのです。


レイズする時はベットの2倍、あるいはそれ以上。

それは合ってます。

例えば上の例でAさんが$2ベットした時、Bさんがminimum raise(最小限のレイズ額)するとしたら$4になります。



でもリレイズする時はminimum raise額は(コールする為に必要な額)+(レイズされた額)です。


つまり上記の例の場合、Aさんが$2ベット、そしてBさんが$10にレイズしました。

Bさんは$8レイズして$10にしました。

って事は次のプレイヤーは$10に$8レイズして$18にminimum raiseできるっていうわけです。