こんにちは。
東京都杉並区下井草、気軽な税理士、草野岳（くさのがく）です。
確定申告の時期が近づいてきましたね。
今回のタイトルの答え
知っている人は多いでしょうけど
要点を分かりやすく回答できる人は少ない
そんな風に思っています。
なぜ知っておいたほうがよいのか、も書きます。
【 決算書と申告書の違い 】
・決算書は
業績と事業財産が書かれている書類
・申告書は
所得税の計算プロセスとその結果が書かれている書類
初めて「違い」を読んでいる方へ、少し補足
・「決算書の業績」は
売上と経費で成り立っています。
売上から経費を差し引いた金額を、
所得や利益と言います。
決算書の特徴は、
事業（不動産を含む）用の書類であることです。
ここで計算した所得（利益）は、
申告書にも書きます。
・「申告書の所得税」は
カンタンそうで分かりづらいです。
給与にも所得税が。
事業にも所得税が。
株式や仮想通貨の売買にも所得税が。
所得税は、お金が増えたり減ったりすること
すべてに関わってきます。
申告書には、
これら税金計算の元となる金額
すべてを集めてきて書きます。
それらの合計額に、税率をかけると所得税が計算できます。
納めるべき所得税を申告書に書いて、税務署に提出します。
（ポイント）
・決算書は、事業の業績（所得）に関する資料
・申告書は、すべての所得税に関する資料
【 なぜ、違いを知っておいたほうがよい？ 】
決算書と申告書は
つぎのような場面で必要になります。
・税務署へ提出するとき
・住宅ローンを組むとき
・事業用の借入をするとき
つまらない「答え」かもしれませんが
決算書と申告書の違い、知っておいたほうがよい
理由を書きます。
ズバリ、相手が言っている意図をくみとるため。
上記の場面は
大切、かつ、急いでいることも多く
的外れな資料を提出したり
的外れな回答をしたりして
後手後手に回ることは避けたい
そのために「違い」を知っておいたほうが良いです。
具体例
・申告書を提出してください
・申告書と決算書を提出してください
・決算書が付いていません
必ずこのようなやりとりがあります。
厄介なのは、担当者によって
言っている言葉と、意図している中身が異なる場合がある、
突っ込んでいえば、担当者が分かっていないこともあること。
例えば、申告書を提出してください、という指示
ほとんど場合、決算書「も」一緒に提出してください
という意味を含んでいます。
また、
決算書が付いていません、という連絡があったとき
事業をしていなければ、決算書を作る必要はない（作れない）ので、
決算書はありません、という回答で終わりですが
自分が分かっていないと、あれっ、決算書を作ってないけど・・
アタフタしてしまうかもしれません。
知っていれば大したことないのですが
焦ったり、急いだりしていると、混乱するばかりか
そういう時に限って
この「ちょっとした違い」を調べるのに
異常に手間取ったりします。
はい。ということで
もう混乱することはないと思います。
お読みくださりありがとうございました。
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