無罪になっても 5

 

僕はショウタ裁判長に頭を下げておきます。

裁判長。今日はありがとうございました

敬語は使わなくていいよ~

あなたにはこっちの方が慣れましたので

そうなんだね~

背丈は僕より頭1つと半分くらい低いです。

それでも先ほどの裁判を思い出すと、とても子ども扱いしていい相手ではありません。

あの~。おじいちゃんね~……なんか、大変みたい~

……

気にするなという方が無理な話でしょう。

少年に突きつけられた現実は1つ。

自分の祖父が人殺しを犯してしまったこと。

殺されたのは僕の母です。普通に考えたら許せません。

しかし、結果的に僕は少年から祖父を奪いました。痛み分けという言葉では済まされないでしょう。

覚悟はしていたことです。そして、これからも覚悟しなければなりません。

 

〔つづく〕

 

登場人物

遠崎悠一  主人公

藤堂奈々  ナナさん。弁護士藤堂姉妹の三女

裁判長   十代で裁判官になった天才少年



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作  者 草薙香(くさなぎかおり)


編集掲載 緋鷹由理(ひたかゆり)


文月鈴太郎(ふみづきりんたろう)の小説


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