以前の日記にも書いたが、1月下旬にご近所のM井さんと遠方のサウンドクルーさんがおいでになった。

このときはスピーカーユニットの一部が逆相になっているなどいろいろご指摘をいただき、ご来訪から数日後、それらを見直してようやく人並みの音になったのだが、サウンドクルーさんからは他に不満点はないか?と、その後も気にかけていただいていた。
で、当日のブログ(後編)にも書いたが、ヴォーカルが僅かながら左に寄ることがある悩みを打ち明けた。そしたら一緒に考えてくださることに。
ただ、上述の通り遠方にお住まいなので来ていただくことはできない。そこで、メールや電話であれこれやり取りしながら進めることになった。
オーディオをマイペースで楽しんで二十数年、通信講座的な薫陶を受けるのは初めてである。
まず、普段聴いているヴォーカルの曲を教えてほしいとのことで、お気に入りの曲や話のネタになりそうな曲を数曲お伝えした。

併せて、そのうちの何曲かは、おそらく製作段階(録音時の位置なのかミキシングの過程なのかは分からないが)で微妙にヴォーカルがずれているのではとの見解をお伝えした。2曲目とか5曲目とかね。
特に、5曲目は男女デュオの曲なので、並んで立って歌ったとしたらどちらかが左寄りになるのはごく自然な話だ。
ところが、ご自宅で聴かれたサウンドクルーさんいわく、どの曲も真ん中から聴こえるのが正解だという。
音の評価、こと定位や前後感といった位置的な観点については、自分はサウンドクルーさんのお耳と試聴室に絶対の信頼を置いている。この方がご自宅で聴いてそうおっしゃるのなら間違いない。
なので、これらをいかにして真ん中に寄せるか(併せて、元から真ん中に聴こえる曲が左右にずれることなく)という目標で相談に乗っていただいた。
ご多忙にもかかわらず、毎回本当に詳細なメールを送ってくださるサウンドクルーさん。
具体的なやり取りはここでは省くが、結論から言うと、リスナー正面(=スピーカーの後方)にある二枚重ねのカーテンを一枚たたむのと、向かって右側にある出窓のブラインド(安物金属製)をたたむことで、ドンピシャリ真ん中にすることができた。
今まで左寄りと思っていた曲が、本当に真ん中から聴こえるよ、すげぇ・・・。

ヴォーカルがきちんと真ん中だと、聴いていて本当に気持ちがいい。
さっき書いたように、5曲目とかは男女が重なる(そういう意味じゃない!)というある意味不自然な定位になるのだが、それでも「ソースに収録された音を正確に描き出す」という意味では、やっぱり気持ちがいい。
それにしても、今までずれていた自分が偉そうに言えた話ではないが、ヴォーカルがずれているお宅は、意外に少なくない。
そして、なぜか左寄りが多い(笑)。
オーディオの音を良くする切り口は、無限とは言わないが何十何百とあり、音のどの要素を重視するかも十人十色で、何より趣味の世界だ。
なので、どういった観点でどういったアプローチをしようが自由なのだが、それでも敢えて言わせてもらえれば、もう少し定位に拘る風潮できれば、個人的にはすごくうれしい。
ヴォーカルがずれるということは、ヴォーカルのみがずれているのではなく、音楽全体の左右バランスがおかしくその一環でヴォーカルがずれているに過ぎないからね。
繰り返すがずれていたお前が言うなって話ですがね、いやホント・・・・・・。
こうして見事に定位が改善したのだが、一点だけ、サウンドクルーさんにお灸をすえられた。
向かって左側のクローゼット扉が金属製(見た目は木目調)なのが気になっており、右と同じ壁紙を張ってみてはどうかと以前より思っていた。

で、気を良くしてさらなる効果を狙い、半ばドヤ顔でその案をメールしてみた。
結果・・・
2/11 15:27=================
じっくり考えてください。
今有るものが問題を作っています。
その問題を解決する、もしくは除くために、壁紙を貼るなど無いのに有るを加える。
この発想が間違いです!
今有るものが問題なら、今有るものの中に全ての問題が内包しているのに、それを取り除かずに、何故新しいものを加えると発想するのですか?
副作用のある別の問題を自らが引き起こしていることに是非とも気づいてください。
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・・・ご、ごもっともでございます(汗)。
こちらの本業のIT業界に照らし合わせると、検証や多少のおイタは許される「開発環境」と、何かあれば業務に影響が出るため本当に必要なメス以外は入れない「本番環境」的な考え方かな?
オーディオシステムは、少なくとも趣味で持つものは、「開発兼本番環境」みたいな位置づけだろうけれど、「そのアプローチは本当に必要か?」と常にワンクッション置いて考える習慣は必要かもしれない。
機器やアクセの購入と違い、こうしたDIY系はお金があまりかからないから、貧乏筋肉バカの自分には特にね・・・。
そして、新たな悩みも発生した。
出窓。ブラインドをたたむとご近所から丸見えになる。なので仕方なくどこかの生協から拝借したスイカ(山形産)の段ボールで目隠しをしている。
さらに、今まではブラインドで隠していたが出窓の内窓はヒビだらけで(内窓を発注したときに寸法を間違えてしまい、自分で無理やりガラスカットしたため。大変だった・・・)、段ボールと相まってみすぼらしいことこの上ない。

まぁこれも、音が良ければ屁でもない。
どうせオッサンしか来訪しないから見た目なんぞどうでもいい・・・と思っていたが、このすぐあと、妙齢の女性演奏家が諸事情でおいでになって、微妙に怪訝な顔をされていた、気がする。
意識しすぎだろうか・・・・・・。
サウンドクルーさん、お忙しい中ありがとうございました!
今、少し気になりだしている点が無くもなく(気のせいかもしれませんが)、秋以降、よろしければまた愚痴を聞いていただければと思います。
と、その前に、5月にお邪魔したときのオフ会日記ですね!