
数年前に某オーディオ誌で紹介されたことがあり、お部屋やシステムのおおよその構成は事前に把握していたけれど、実際にお邪魔してみるとなんかイメージが違う。
溢れんばかりの機材・CD・レコード!そしてそれらの中でもしっかり存在感を放つオールドノリタケやカルロス・クライバーの写真。
ご本人も事前におっしゃってはいたがここまでとは思わなかった。
男の城ならぬ女の城!と思う一方、趣味に男も女も無いな、というなんだか相反する不思議な感覚を覚えた。
その数多くの機材のうち、今回お聴かせいただいたのはこんな構成。
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CDプレーヤー:
スチューダー D730

アナログプレーヤー:
ガラード model301

プリアンプ:
マランツmodel7 (オリジナル)

パワーアンプ:
マッキントッシュ 240

スピーカー:
ダイヤトーン DS-3000

スーパートゥイーター:
JBL 型番不明(UT-025か?)

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出てくる音は重厚骨太!
マンションにお住まいでありながら床の補強工事をしていることもあってか、とにかく厚みがある。
普段のオフ会では、オーナーのお人柄とシステムの音作りを重ねて観ることはあまりしないのだけれど(それができるほど人生経験豊富ではない笑)、なぜかこのときはみゆきさんご本人の朗らかさや気配りの細やかさに見え隠れする肝っ玉っぷりを連想した。
チュー太郎さん曰く中域が特に充実しているとのことで、帰路途中でチュー太郎邸で聴かせていただくと、なるほど、おっしゃっていることがよく分かる
(いや、チュー太郎邸も力強さは十二分なのだけれど・・・)。
これで、音の細かな描写がもう少しあればと思っていたのだが、2時間近く経つころには音が激変、力強さと繊細さを併せ持つ音に!
何年オーディオやっているんだと笑われそうだけれど、真空管アンプはウォームアップに時間がかかることと、その音の変化の大きさがここまでとは思わなかった。
音に余計な色が乗っていないのもいい。結構な大音量だけれど何時間でも聴いていられそう。
それと、空間表現がすごい。
立体感・前後感もそうだけれど、スピーカーとリスナーとの距離が実際よりも長く感じる。かといって変に遠くで聴くような疎外感(?)は無い。
自分の同じ8畳でこうも違うものか(それを言ったらhijiyanさん他もそうだけれど)。
リスナーが背面に割と近いのもあるけれど、スーパートゥイーターがスピーカー本体よりも外向きに配置されているのも効いているのかな。
全体を通して言うと、DS-3000の音を聴かせていただくのはこれで3件目だけれど、強いて言えばAMIE邸の音に近い気がした。


しっかし・・・。
上述のとおり、使っている機材はメンテはきちんとされているものの古いものばかり。
ケーブルやハンダもヴィンテージものが多い。
しかも、こうした歴史的な機材のオリジナルを尊重する考えのため、改造もまったくしていない
(その代わり、機器がポテンシャルを発揮できるよう、お部屋の工事にはこだわったそうだ)。
そうした状態でこの音を出されると、オーディオ機器の進化って何なのだろう、とちょっと考えてしまう。
デジタルフォーマットやネットワークに対応するという意味での進化はともかく、純粋な音質としての進化は・・・?
オーディオをやっていると誰もが時おり考えることだとは思うが、今回ほどそれを強く感じたことはなかった。
音質に対する能書きが意外に長くなってしまったので、残りは後編で。