前回
http://ameblo.jp/kusamon/entry-11530015012.html
前回は、広島のオーディオショップ「サウンドデン」のフラッグシップなシステムが鎮座しているとの理由で機材紹介を割愛した。
今回もその点は変わらないが、毎回「デンのフラッグシップ」で済ませるのも面白くないので(笑)、今回は簡単に紹介してみる。
CDトランスポート:
DENTEC CD-PRO-TLTD
(外付け電源部分)
DAC:
不明
※後述の代替アンプにCDトラポからデジタル直結しているため、今は一時的に使用していない。
アンプ:
QLS QA100(デンの魔改造モデル)
※普段お使いのアンプはデンに改造入院中のため、これは代替機。
スピーカー:
DENTEC RS-5
スピーカー(スーパートゥイーター):
KITHIT HIT-ST1/DENTEC
クリーン電源装置:
DENTEC IPT800シリーズとIPT1000シリーズを1台ずつ。
※IPT800のみクライオ処理をしているそうだが、その効果が凄まじいらしく、セオリーを無視してIPT800からのみ給電。IPT1000はほぼ遊休状態。
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マーキングワンさんはクラシックにとてもお詳しいが、オーディオで再生する上で重要視されているポイントに「音がふわっと風のように来ること」「軽い低音」というものがある(と、お見受けする)。
「軽い低音」というと矛盾しているような表現だが、いかにもなズゥーンというものではなく、周波数的には十分低くても重さを感じさせないというか。上手い説明が見つからないなぁ・・・。
で、3年数ヶ月ぶりにお邪魔した今回は、上記2点がより一層こなれているとを強く感じた。
音全体がきめ細かな柔らかさを持っており、自分の好きなアイスに例えると「MOU」や「爽」を初めて食べたときの感動に似ている(なんだそりゃ)。
ご本人は、励磁型スピーカーに変えてから柔らかさと同時にシャープさも向上したと仰っていたが、正直申し上げると自分のクソ耳と残念な記憶力では以前の訪問時とそこまで比較することは出来ず、この柔らかさにただただ心地よさを感じていた。
どのくらい心地よいかというとね、眠くなるの、すごく。寝不足でも退屈でもなく、あくまで心地よいから。
昔の作曲家たちはパトロンから「お前の作る曲は眠くなれない」とか理不尽すぎる理由でクビにされることもあったと聞く。そういう意味だと、心地よくて眠くなるというのはある意味正解ではないか。
スピーカーの背面も十分なスペースがあるので、音の奥行き感もとてもよく出ている。
ノイマン指揮「シュテファン王 序曲」の後半部分なんて、ホール全体が、広さも高さも含めて見渡せる感じさえ覚えた。
まぁこれもデンのフラッグシップ機で固められているからではなく、前回同様、それプラスご本人の調整や改造があるからなのだが。
たとえば、CD-PRO-T用に独自のステンレス部品を作ったり(このネタはチュー太郎さん達が喜びそうだ)、18kHzでクロスオーバーさせているため本来は聴こえないはずのスーパートゥイーターを、なんとコンマ5mm単位で前後位置調整したり。
前後位置調整、タイムアライメントとかフェーズコントロールとも呼ばれるそれは、詳細は省くが本箇所以外でも非常にこだわっておいでで、前回訪問時ではまったく話題に挙がらなかった観点だけに自分の中で特に印象的だった。
それ以外で面白かったのが、スピーカー背面に直径2cmくらいの穴が数個並んでいて、そのうちの幾つかがコルク栓で塞がれている。
今のスピーカーは基本的には密閉型だが(ご本人は以前からバスレフの音は好きではないと仰っていた)、完全密閉だと音が詰まってしまう感じになるとのことで、コルク栓の個数で微調整されているそうだ。こうした発想の調整方法は見たことが無かった。
確かに、これならバスレフによる低音の濁りを皆無に抑えつつ内部の空気を適度に逃がすことができ、ユニットを伸び伸びと動かすことが出来る気がする。
ただし、この穴が開いている場所は内部構造的には「逆ホーン」の先端に位置するとのことで、普通の密閉スピーカーに穴を開けても同じ効果が得られるかは微妙。
さて、オーディオ的な感想はこのくらいにして、マーキングワン邸でのもうひとつの楽しみはいろいろな名盤をお聴かせいただけること!
だいたい後半は、机の上がこんな感じに散らかる(笑)。
十分すぎるクラシックの知識に裏打ちされた優しい言葉でいろいろご説明いただけるものだから本当に楽しい!
最後に、今回印象に残っている数枚を書き留めておきたい。
・アリス=沙良・オット
まだ二十代のお若いピアニストだが、元気さや技巧を前面に出すのではなく、熟成された独特の雰囲気を味わわせる演奏。
そう言われて聴いてみると、音のリズム感というか溜めに独特のテンポを感じて楽しい。
こちらの「超絶技巧練習曲集」も、単にテクを見せつけるだけでなく、きちんと曲として聴かせると絶賛されていた。
美しくも妙な迫力というか貫禄があるジャケット写真と相まって、独特のオーラが出まくっている。
すさまじくどうでもいいが、荒木飛呂彦に似顔絵を描いてもらってジャケットにしたら結構イメージに合うかも。ドドドドド・・・・・
・ニューイヤーコンサート2001
ニューイヤーコンサートではラデツキー行進曲を一番最後に演奏するのが通例だが、ハイテンションになった客の手拍子と一緒になって演奏するいつものとは違い、この年では一番最初に演奏している。
そのためかお客の拍手も無く、演奏自体もこれから始まるぞという緊張感がありとても新鮮。
これを敢えて一番最初にもってくる指揮者(ニコラウス・アーノンクール)のセンスを絶賛。
・森麻季 春の声
「だまされて買った(笑)」一枚。
自分と同じようにワンポイント録音もお好きなマーキングワンさん。
本CDはオーディオマニア向けに同じ演奏をマルチマイク版だけでなくワンポイント録音版でも収録しているが、後者はSACDレイヤーのみらしく、CD専用のここのお宅では残念ながら再生できない(笑)。誰か初期型プレステ3を使ってリッ・・・・・・ゲフンゲフン。
肝心の内容も、実を言うと上述のエピソードが面白くて歌い方の特徴はあまり覚えていないのだが(おい!!)マーキングワンさんが聴かせてくださるだけのことはあり、マルチマイク版の録音も観客席からステージまでの距離感がきちんと再現されたナチュラルなものだった。
それだけにワンポイント版が聴けないのがつくづく惜しい(笑)。
そんなこんなで夕飯前に解散。
帰りに秋葉原を散策して夜中に帰宅。
今回はありがとうございました。それと、お昼をご馳走様でした!
近いうちに今度は別の方も巻き込んでお邪魔出来ればと思っていますので、またよろしくお願いいたします!
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/アリス=紗良・オット

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