前回日記で書いたとおり、ロイアス兄さんをいつものように喫茶LC-1Aにお連れしてコーヒーすすっていたら、マスターが近づいてきて
「かねてよりお話していた石井電器さん、隣に座っている方ですよ」
「mjk」
二つ隣に座っていた一般人のマダムがややドン引きしている様子をチラ見しつつ、初対面にもかかわらずマニアック話に花を咲かせた。
で、オーディオシステムは自宅ではなく店舗にあるのだが今から来るかい?ということに。もちろんロイアス兄さんも一緒だ。
石井電器さんはオーディオショップでもガレージメーカーでもなく、どこにでもある「街の電気屋さん」。
入り口付近は炊飯器や掃除機などがごく普通に置かれているのだが、店舗スペースの一角、おおよそ1/3くらいは電気製品には違いないが明らかに異質な空間が広がっていた・・・。
すごいだろ、街の電器屋さんなんだぜ、これで・・・
※繰り返しますが街の電器屋さんです。
機器構成は、お仕事柄なのかガチの自作派!
まず、送り出し側は金田明彦氏作成の機器群、いわゆる「金田式」に心底惚れ込んでおり、そのシンプルで統一感のあるシャーシがいたる所に置いてあった。音がストレートに出てくる様がお気に入りらしい。
もちろん、今回お聴かせいただいた構成も、DACとアンプは金田式だ。
スピーカーは、ゴトウユニットやエール音響などの様々なメーカーのを組み合わせた4Way(たぶん)構成。
カーボンを重宝されていて、トゥイーターの「筒」やウーファーのバッフルがカーボンで作られていたり(指でこすると黒くなる)、ホーンもカーボンがパテのように塗りこまれたりと気が遠くなるような作り込みよう!
オーディオテクネのことも度々話題に出ていたので、この執念すら感じるカーボン武装はそこが元ネタなのかもしれない。
カーボン繊維?の吸音材なんてのも初めて見たよ。
プレーヤーは、四半世紀も前に作られたパイオニアのPD-5000だが、バブル期に物量投入しまくって作られた堂々たる姿は、むしろ今見たほうが魅力的だ。もうちょっとアングル選んで写真撮ればよかったよ。
この機器もお気に入りらしく2台もお持ちだが、リモコンは1つしかないと残念がられていたのが不謹慎ながらどことなく微笑ましかった(笑)。
で、試聴。
限られた店舗スペースということもあり、スピーカーまでの距離はホーンにしては短いほうなのかな?2.5mくらい。
ただ、ホーンならではの迫力や爽快感は十分すぎるくらい味わうことができた。
自分の中でホーンというと、やはりhidetarouさんのシステムが浮かぶが、空間・音量の差が圧倒的なので雄大さやスケールはさすがに敵わないものの、相対的な密度感とでもいうのかな?そうしたものをこちらでは感じた。
また、ホーンの特性と金田式の性能、どちらがメインなのか自分の糞耳と経験ではわからなかったが、音の突き刺さる感じが気持ちいい!
普通なら耳がキンつくなどと言ってダメなレベルが、ここでは痛気持ちいいというか・・・。私は変態じゃないぞ。
綾戸智絵の声が、槍のようにまぁ刺さる刺さる。
あと、hideatarouさんのお宅以上に感じたのが、ある意味失礼な言い方なのだが、細かなことがあまり気にならなくなること。
自分の嫌いなスピーカーからの残留ノイズは正直かなりのレベルなのだが、不思議なことにいざ曲が始まるとさほど気にならなくなる。
たとえば、上述の綾戸智絵が歌う「テネシーワルツ」なんてピアノとヴォーカルのみの構成で、音数で言えばかなり少ないほうなのだが、そうした曲でも聴感上の静寂感がしっかり感じられるのはなんとも不思議だ。
ご主人はセンターの定位が曖昧なのが課題と仰っており、自分もセンター定位フェチなのだが、もしかしたらそれもあまり気にならないかもしれない(この日は真ん中で聴いていなかったので分からなかったが)。
そんなこんなで、久しぶりにホーンシステムの魔力を存分に味わうことができた。
ホント、普通のエンクロージャータイプとは音も常識もことごとく違う。でもそれがおもしろい!
・・・それにしても、店内にこんな弩級なシステムを置いちゃったら、普通のコンポなんか売れるのか??
いや、これほどのシステムを構えている店員が奨めたら逆に安心するのか??
ラジカセの箱に「Lo-D」と書かれているのを見て、まだブランド名残っていたんだ~とか思うと同時に、そんな余計な不安が頭をよぎったのだった・・・。
営業中にもかかわらず快く応対いただき、ありがとうございました。
何かの買い物にかこつけてまた迷惑顧みずお邪魔しますので(笑)、その際にはどうぞよろしくお願いいたします!
cc: カーボンコピー (中公文庫)/中央公論新社

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