くさもんのブログ

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うわさのブログというものをちょっとさわってみました。

日々のことを徒然なるままに。

tao1975邸にお邪魔した続き。
前回は機材紹介だけで終わってしまった。



いざ試聴させていただくと、前回感じた滑らかさが格段に増している。
大げさに言うと、絹のような滑らかさ。

全体を通して、本当に耳につく不快な個所がない。
小音量でも小さい音まできちんと再生できるし、前回同様、力強さや迫力を求めるには厳しいが、それでも低音はずいぶん出るようになった。

おそらく、こちらのお宅に今までお邪魔した中では一番の進化だと思う。
機材的には、大きな変更はパッシブプリアンプの導入と電研精機のノイズカットトランスの導入くらい。それでここまで変わるのか・・・。

そうした良環境のなか、試したこと・感じたことは以下のとおり。
後編はこれらを中心に書いていこうと思う。
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①NORDOSTのチェックCD
②HQ Playerのすごい加工
③改善点3点
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①NORDOSTのチェックCD
tao1975さんが用意してくださったこの日一番のネタは、高級ケーブルで知られるNORDOSTが出したというオーディオチェックCD。



わざわざ資料まで作成してくださり、2曲目・3曲目の正相・逆相音源を利用したセッティング術について説明してくださったが、時間が限られたオフ会でその手法を吟味するのはちょっと厳しかったかもしれない。いや、時間が限られるというか、自分が単にtao1975さんの話を聞いていなかっただけかも・・・。


ただ、上述の通り資料を作成してくださったこともあり、それ以外にも使えそうなネタがてんこ盛りなので、自分も買っておこうと思う
(ちょっと値が張るけど)。
ご紹介ありがとうございます。


②HQ Playerのすごい加工
自分が今回一番印象に残ったのは、Macでの再生ソフト「HQ Player」での高音質化処理だった。



何をどう加工しているのか全く分からないが、容量的にはせいぜい700MBくらいの1枚のCDに対し、MacのCPUパワーをガリガリ食い、メモリも10GB以上消費するらしい。
そこまでの処理になると、音出しするまでにしばらく(20秒近く?)待たされ、使い勝手も快適とは言いづらい
(ディスクを交換しなければ再度の待ち時間は発生しないそうだけど)。

ただ、そうして出てきた音は、未加工のものとは全く別物!まず、音量が結構大きくなる。パッシブプリアンプのボリュームを1段階上げたくらいだろうか。
音量の違いを差っ引いて聴いてみても、音の切れや響きが全然違っている。

CDの高音質化技術と言えば、アップサンプリングや、ここのお宅でもやっているDSDリアルタイム変換などがあるが、正直「ちょっと変わったかな?」程度のものがほとんどだった。今回のように顕著な例は、自分的には初めてかもしれない。

どんな曲でも効果はあるが、元が高音質なソース、今回の例でいえばsame-bbnさんがよく使われている石川さゆりの「飢餓海峡」やジブリ映画「ゲド戦記」の「テルーの唄」などでは、より効果がわかりやすいと感じた。




ちなみに、「テルーの唄」が収録されたCDは自分も2枚ほど持っているので、帰宅後に2台のトランスポートに挿れてアップサンプリングの有無を聴き比べてみたが、正直違いは分からなかった・・・。
クソッ!!




③改善点3点
上述の通り劇的な進化を遂げたtao1975邸だが、もちろんまだ伸びしろはある。
自分からは、以下の3点をお話しした。

③-1 座高の高さ
これは、自分もサウンドクルーさんに指摘いただいて対策中なのだけど、スピーカーの高さに対して耳の位置が高すぎる。

いろいろ試した結果、セオリー通りというか耳の穴とスピーカーのセンターキャップが同じ高さになると、音の広がりが別次元になった。
ただ、その差が大きい。今回ご用意いただいた椅子に胴長の自分が座ると、センターキャップより耳の穴の位置が約25cmも高くなってしまう。



座椅子でも買えばいいのかもしれないが、使わないときの置き場所の問題が出てくるし、逆にスピーカー側の高さを上げようにも、リビングオーディオだから見た目的にご家族の反発を受けそうだし、トールボーイスピーカーだから地震の時の倒壊も気になる。

今回挙げた3つの中では一番効果が大きいと思うが、ここのお宅的には一番実現が難しいかもしれない。

③-2 ポータブル電源
前編で書いた通り、ここのお宅では現在3台のポータブル電源があり、MacのノートPCを除く全オーディオ機器の電力はその3台で賄われている。
もちろん、その中には10MHzクロック装置(以下、クロック)も含まれているのだが、これだけ別のポータブル電源にしませんかというお話。

この一週間ほど前に久しぶりにチュー太郎邸にお邪魔し、いろいろな話題で盛り上がったのだが、そのなかで一番力説されたのが「クロックはポータブル電源にしろ」だった。
どんなにいいクリーン電源装置や電源回路を使っても、壁コンセントからの供給を受けている以上、ノイズはゼロにならない。クロックは僅かなノイズにも敏感に反応する。なら、ポータブル電源にしろと。

このチュー太郎さん、一時期はshunさんと共謀して海外から怪しいクロックを作らせ取り寄せては交換を繰り返し、トータルで割とえげつない金額を使われている。加えて、ご自身は音楽を聴くだけでなく録音もよくされており、その録音機材のクロックにもこだわっていることから、クロックに対する耳の肥えかたは、はっきり言ってそこらのオーディオマニアとは一線を画している。
で、そんなチュー太郎さんが推しているポータブル電源は「SUGOI(凄い) BATTERY」とかいうふざけた名前のものだった。




話をtao1975邸に戻す。
現在でもクロックはポータブル電源で賄われているが、交流を介しているのがネック。
充電された直流の電源を、ポータブル電源内のインバーターでいったん交流電源に変えて出力し、それをFIDELIXの電源装置でまた直流にしてクロックに給電している。
クロックに給電されている直流電源の電圧は12Vなのだが、SUGOI BATTERYだと、充電された12Vをダイレクトに取り出せるらしい。つまり、直流→交流→また直流という無駄な変換やそれに伴い多少なりとも発生するノイズを無くすことができる。



正直、これはちょっと試してみてほしい。
本当は自分も試したかったのだが、使用しているクロック(サイバーシャフト OP21A)は、直流入力が13.5Vからとのことで、泣く泣くあきらめた。
その13.5Vも内部では12Vに変換しているようで、電気回路に強ければ直接12Vを突っ込むような改造も出来たかもだが・・・。



③-3 クロックケーブルを短く
前編でも書いたとおり、10MHzクロック装置(以下、クロック)はDDCに供給されている。
言い換えると、クロックとDDCはクロックケーブルで結ばれているのだが、これをもう少し短くしてみてはという提案。

以前、自分が90cmのクロックケーブルを使用しており、全く同じクロックケーブルで長さだけ30cmにしたら(つまり60cm短くなった)、それだけで音が弾むように躍動感が出てきてびっくりしたことがある。
tao1975さんも同じクロックケーブルをお使いで、現在の長さは50cm。こちらは現在はさらに別のクロックケーブルに替えており、tao1975さんと同じ種類の30cmタイプは遊休しているので、それに替えてみてどう音が変わるかを見てみたいというお話。
ただ、50cm→30cmでわずか20cm分しか短くならないため、60cm分短くなった我が家ほど効果は出ないかもしれないが・・・。



よろしければ今度お持ちします。
ご返却は何年先でも結構ですので、とりあえず遊んでみてやってください。

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というのが、今回の主な内容。

久しぶりに多人数(といっても4人だが)でいろいろお話しできたのも楽しかったし、繰り返すがtao1975邸の音が本当によくなっていた。
こんなこと書くとオーディオ評論家の故・菅野沖彦氏みたいになるが(笑)、自分から見たtao1975さんは誠実さ・物腰の柔らかさ・気遣いの塊みたいな方で、今回の滑らかな音はそうしたお人柄が体現したかのようにすら感じた。
一家を支えるパパとしての限られたお小遣いと時間の中でコツコツ取り組んでこられたこと、そしてそれが見事に実を結んだことが、生活環境は全く違えど歳は近い(1つ違い)自分にとっても嬉しく感じたのかもしれない。

ただもちろん、これでゴールではない。
上に書いた3つの指摘の対策も気になるし、murataのスーパートゥイーターもまだつなげていない。
また数か月後か来年、それらをある程度対策できたら集まれればいいなと思っている。
ただその前に、今度はコニ邸に集合かな??


tao1975さん、今回はありがとうございました。
昼食のおいしいお寿司やお菓子類もごちそうさまでした。
same-bbmさんも、こちらにまでお土産をいただいてしまい、ありがとうございました。
コニさんも、いろいろ楽しいお話をありがとうございました。


また集まりましょう!