くさまです。

 

横浜市、26日発表の陽性者数は142名(中等症2)。累計17186。

 

 

新規クラスターは、みなと赤十字病院で1名、市内特養で16名。陽性者は1月でも最小クラスですが、死者は6名いらっしゃいます。県知事が会見し、新横浜国際ホテルが新たに宿泊療養施設になります

 

さて、今日も自民党横浜市連コロナ対策会議が行われましたが、目下、横浜市役所でもワクチンチームが新設され、戦後最大のオペレーションとなるコロナワクチン接種に向けて準備が進んでいます。

 

政府においても河野大臣の下、ワクチン接種への準備が進んでおり、情報の統合を進め、専用サイトも立ち上がりました。

 

 

『3月中旬以降高齢者(約3,600万人)へのワクチン接種券(クーポン券)の送付が始まる予定。クーポン券には、①市町村の広報、②V-SYS(「コロナワクチンナビ」と記載)で接種可能な医療機関等を探すことができること、③市町村コールセンターの番号を記載したチラシを同封するが、このチラシの雛型を1月19日に市町村に提示した。』

 

『市町村は、クーポンを配布した上で、予防接種実施計画に基づき、より具体的な接種場所や時期を、市町村の広報誌や地域の掲示板、ケーブルテレビ、公共施設や医療機関等へのチラシの配架、市のホームページ等を使って周知する。』

 

『高齢者(約3,600万人)から接種を開始し、その後、基礎疾患を有する者(約820万人)、高齢者施設従事者(約200万人)、それ以外の者への接種に順次移行。』

 

と、医療従事者以外の接種について国では発信がされています。

 

横浜市の高齢者(65才以上)は約56万世帯、約92万人

 

昨年、大混乱した10万円の定額給付金申請書送付時は1日に送付できる封筒数が約5万件だったので、市内高齢世帯へのクーポン送付については早くて2週間。

 

クーポン到着次第接種ということですが、高齢者の接種率が半分だとしても約45万人への接種となり、在宅介護者や施設利用者への訪問接種の課題もあります

 

横浜市全体だと分かりづらいのですが、これを区に置き換えると、難しさを実感頂けると思います。

 

横浜市18区の中で最も高齢化率が低い都筑区ですが、現在、区内に65歳以上の高齢者は約3万7000人いらっしゃいます。要介護者は約5000人です。

 

報道機関の世論調査では、約7割の高齢者が接種を希望という数字もありますが、仮に区内の高齢者で接種希望者が6割だったとしても2万人強へのワクチン接種となります。

 

感染対策で、密にならないようにしなければならないことに加え、接種後のアレルギー反応をみるためのスペース確保をしなければならず、どこで誰がどう接種するのか、オペレーションはかなり難しいです。

 

特に、都筑区は行政区であるため、公選区長でもないことから、独自の危機管理のマネジメントはかなり難しく、同じ人口規模の小田原市などでは、市長以下、担当副市長をトップとしたワクチンチームを強力に組織して、地元医師会などとも連携しながらオペレーション出来ますが、都筑区のような行政区では恐らくできません。

 

中核病院である北部病院にもコロナとの闘いの中でこれ以上の負担は難しいと思います。

 

例えば、都筑区の休日急患診療所は駐車場も含め、市内ではかなりスペースがありますが、先生方や看護師の皆さんにご尽力いただき、接種できても1日約100名~150名じゃないでしょうか。皆さん車でしょうから、ロジが困難です。

 

各小中学校の体育館は時期的に学校の授業で使っていて、お願いしてあけてもらうこともできるかもしれませんが、授業をやっている学校に、高齢者といえど不特定多数がどんどん入ってくることはかなり難しいかもしれません。

 

1日で終わる(2回受けることになりますが)ならどうにかなるかもしれませんが、指定日に来れない高齢者も出てくることを考えると、ずっと学校の体育館を占有するというのは困難です。

 

今日、川崎市で実験が行われるそうですが、例えば区内でも開票所にも使われるスポーツセンターでどれくらい1日に接種できるか、とても気になるところです。

 

ただ、国で一部示されているように、3レーンで1日700人接種ということになったとしても、1か所だけでは都筑区の高齢者だけで一か月以上かかり、スポーツセンターだけでなく複数会場必要となります。

 

スポーツセンターに加え、高齢者が普段行き慣れている各地区センター(5か所)の体育館の活用が、かなり現実的だと思います。

 

これら会場や人材を確保できたとしても、コロナ前から買い物難民とされていた、移動手段を持っていない高齢者対応が必ず課題となります

 

ワクチンクーポンと共に、タクシーチケット用意するくらいのことをしなければ、希望する高齢者が接種できない状況になります。

 

そして、要介護者への訪問接種も課題が多いです。専用の冷凍保管場所から持ち出し、それぞれの施設や在宅高齢者に接種するマネジメントは、正直まったく想像できません。

 

施設にも大きいところから小さいところまで様々あり、また、家から出られない高齢者へのワクチンはどのように運ぶのか、「令和の運び屋」とする河野大臣も相当悩まれていると思います。

 

僕がちょっと考えただけでも課題だけしかないこのワクチン接種、間違いなく戦後最大のオペレーションです

 

国や県の情報が交錯してる中で、市のワクチンチームも本当に大変だと思います。予算委員会が始まりますが、正直、関係局は通常の議会対応してる余裕はありません。

 

昨年の健康福祉局の決算委員会でも発言しましたが、議会運営も緊急事態を受けた対応が必要だと思います。