くさまです。

 

この休み明け月曜火曜で、自民党若手政令指定都市議員(当選時45歳以下)で構成するアーバンユースネットの全国勉強会「全国指定都市問題研究会」を横浜がホストとして開催しました。

 

埼玉県知事選、そして仙台市議選、そして何より夏休み真っ最中ということですが、全国の指定都市から約60名の議員が集まり勉強会を行いました。こうした勉強会、恩師の北川正恭元三重県知事がよく「私が昔県議会議員の頃は考えられなかった」と言っていましたが、うち(横浜市)の国際局長からもそういうニュアンスの挨拶をいただき、時代は着実に変わってるんだなと思いました。

 

僕は自民党横浜市連青年局幹事長の職に着いているので、今回の勉強会の構成を考える役割でしたが、全国の政令指定都市を比較して、横浜市が議会とともに取り組み、全国的にも進んでいると思われる国際政策と、現地視察は現在建設中の新市庁舎を視察しました。

 

関係各所の皆さん、お忙しい中ご協力頂き本当にありがとうございました。

 

1日目の国際政策の勉強会では、横浜自治体外交の大きな特徴と強みであるJICA横浜さんからもプレゼンを頂き、全国の政令市で横浜にしかない横浜市国際局からも赤岡局長以下皆さんにお話を頂き、最後は議会の取り組みとして日本アフリカ友好横浜市会議員連盟の取り組みを、佐藤会長とともに発表させていただきました。

 

 

 

JICA横浜(国際機関)、横浜市国際局(行政)、アフリカ議連(議会)という3つのステークホルダーが一堂に自治体外交について話をする機会も今までなかったと思います。

 

参加された他都市の議員の皆さんからは「大きなダイナミクスを感じた」「横浜はやっぱり格が違う」と言っていただきましたが、全国の政令市が本気で自治体外交を展開すれば、日本の外交力、経済力はもっと上がると思いますし、多文化共生の側面からも大変重要です。

 

僕は行政による自治体外交では、福岡や北九州をずっと見本に自分自身が取り組んできました。どの分野でもそうですが、自治体間の善政競争が大変重要です。

 

2日目は建設中の横浜市新市庁舎を視察しました。

 

横山議長はアーバン会長経験者です

 

まだ本会議場はその姿ができていません。

 

水素燃料電池について熱く語る技術系職員さん。水素族がまた一人。

 

総務局長、建築局長にもわざわざお越しいただき、多くの職員さん、現場の皆さんにお手伝いいただきました。

 

庁舎問題はどこの自治体でも大きな課題であり、例えばさいたま市さんでもこの問題を抱えていますが、そのさいたま市議会で視察に参加された方はfacebookでこんな所感を書かれています。

 

「本日は、全国政令指定都市問題研究会の視察で横浜市にお伺いしました!
視察内容は、「横浜市役所新庁舎整備事業」。
事業費約700億円のビッグプロジェクトです!

将来への財源不足が懸念される地方自治体において、これほど税金をかけて、新たな市役所を建てることについては是非が別れると思います。

横浜市では、現状市庁舎機能が分散化されており、年間約20億円の賃料が発生してしまっています。
また建設中の新たな新市庁舎では、1階から3階が商業フロアとなっていることなどから、今度は逆に年間2億円以上の家賃収入が見込まれます。
上記の状況を勘案し、約700億円のビックプロジェクトではあるものの、最終的には新庁舎を建てた方がメリットがあるとの判断が下されたようです。

そして、この新市庁舎が桜木町駅、関内駅、みなとみらいを繋ぐ位置に立地していることから、低層フロアに賑わいのある拠点を整備できれば、街の回遊性向上や賑わい創出に大きな影響を与えることが期待されます。

昨今、ハコモノは悪でソフトは善との間違った考え方が、地方自治の現場でも蔓延していると感じます。
しかし、公民連携などを活用してエコシステムを構築すれば財政的な持続可能性を担保されます。
むしろ、思考停止で毎年行うイベント行政の方が、ランニングコスト化して財政面に大きな負担をかけます。
しっかりと費用対効果という視点をもった財政支出が求められるのです。

「コンクリートから人へ」などという極論ではなく、コンクリートであっても人であっても、必要なものに合理的な財政支出を行うべきです。」

 

それぞれの自治体で状況は異なりますが、こうした都市間の勉強会は大変重要だと改めて感じた2日間でした。