くさまです。

 

僕はアメフト出身ですが、同じ楕円形球技として日本で初めての開催となるラグビーワールドカップを横浜市会議員として最大限応援しています。

 

過日は、横浜市会超党派議員で構成するラグビーワールドカップ議連で、横浜と同じく試合会場であり、開幕戦含め8試合を開催する東京スタジアムを訪問し、東京との取り組みを視察した後に、ラグビーワールドカップ2019組織委員会本部にも伺いました。

 

ユニフォーム着用ということで、勉強会の風景が何とも言えない絵になりました。

 

東京スタジアムも日産スタジアム同様、様々指摘されているハイブリッド芝に。

 

組織委員会のミック・ライト役員もびっくりの風景。

 

横浜市からの出向組は共にアフリカで汗をかいたアフリカ組。頑張れ!

 

■横浜国際競技場(日産スタジアムのホスピタリティ機能を横浜の強みに、さらに拡充を

 

まず、来年東京オリパラを控える東京都ですが、東京スタジアムは近代五種、サッカー、ラグビーなどの会場で思いっきり使われることもあり、ラグビーワールドカップに向けての貴賓室や照明などの整備、芝生のハイブリッド化などは、全てオリンピックを見据えて取り組んでいました。

 

東京スタジアム(収容49970人)の内部を初めて見させていただきましたが、横浜国際競技場(日産スタジアム収容72327人)の規模とホスピタリティ機能は実際の数字以上に大きいと改めて実感しました。

 

今回のワールドカップでも、日産スタジアムのみかなり多彩なホスピタリティーチケット(競技場内での飲食含めたVIPチケット)が販売されていますが、今後のスポーツホスピタリティの流れを考えると、日産スタジアムのパーティールームやVIP室などのファシリティは大変重要ですし、今後、横浜市の強みとしてしっかりメンテ+機能拡充していくべきです。

 

日産スタジアムよりでかい競技場をつくろうという自治体は東京以外はいないでしょうし、東京の今回の施設整備をみても、半世紀後くらいに再度日本でラグビーワールドカップが行われたとしても、日産スタジアムが核の競技場の1つになることは間違いありません。

 

■いよいよ横浜に来る水素燃料電池バス(FCバス)を環境都市として活用すべき

 

東京都も会場アクセス問題の解決策としてシャトルバスなどの運行をかなりの台数やるそうですが、都営バスでやらずに民間に委託するため、その中にFCバスは含まれていないそうです。

 

日本で一番FCバスを持っている東京都でやらないなら、これは横浜が絶対に走らせなければなりません。

 

今回のラグビーワールドカップ参加国のうち、スコットランドでは国家プロジェクトとしてアバディーン市でFCバスが20台既に運行していて、また、オーストラリアでは日本や中国を照準とした水素市場が国家プロジェクトとして動いていて、トヨタもオーストラリアに水素工場を建設し、川崎重工などのオーストラリアから日本への液化水素輸入プロジェクトも進んでいます。

 

ラグビーワールドカップで来日する各国の記者はラグビー・スポーツ担当かもしれませんが、水素にはビビットに反応する可能性が高く、これを機に横浜市役所の公用FCVやFCバスをフル活用して、世界の環境都市としてもPRすべきです。横浜は水素政策の「幕の内弁当」では最高クラスなので、横浜の水素チームの皆さん、共に頑張りましょう。

 

■ビール対策はピンチをチャンスに。

 

組織委員会のミック・ライト氏から何度も話があった日本の競技場のビール不足対策。各地でも課題になっていますし、イギリスのサン紙でも名指しで横浜が問題指摘されました

 

僕は昨年のブレディスローカップからも、日産スタジアムの飲み物含めた飲食ゾーンの課題を指摘しましたが、当時は「素人の意見」としてやはりスルーされました。

 

東京都にこの点について質問したら「うちは大丈夫」と言っていましたが、スタジアム周辺環境みてもかなり危ういと思います。僕は横浜市会議員なんでそれ以上は言いませんでしたが、今回、組織委員会からも指摘があり、横浜はしっかりビール不足対策動いているようです。

 

さすが横浜市役所のチームラグビー。KIRINの街横浜として、麦酒発祥自治体の1つとしても、ここで横浜の矜持を見せていただきたいと思います。

 

■公認キャンプ地として市民参加を!

 

今回、組織委員会を視察するということで、質問の時間があったら絶対上奏したいと考えていたのが公認キャンプ地問題です。

 

横浜市は、アイルランドとスコットランドという、同じプールで戦う強豪国の事前キャンプ地に指定されています。が、皆さんご存知だったでしょうか?

 

実はいつやるか、どこでやるかは「組織委員会からの要請により」未発表となっています。

 

一方、強豪国南アフリカが事前キャンプを行う鹿児島市では市を挙げて盛り上げをしています↓

 

 

横浜市も鹿児島市同様、予算措置をしてスコットランドとアイルランドの事前キャンプを受け入れるのですが、今のところ市民参加どころか、どこでやるかの公表も聞いていません。

 

特にスコットランド自治政府と横浜市は交流をスタートしており、スコットランドヘッドコーチによる市内高校生へのクリニック開催なども4月にやってくれたので、相当なおもてなしをしなければならないと思っていましたが、今のままではおもてなしもできません。

 

この点について、一番聞きたそうな黒川議連事務局長が聞けなそうだったので、大変恐縮ながらミック・ライト役員にぶつけてみましたら、大変丁寧な説明をいただきました。

 

参加国にとっては、それぞれ4年間この大会を目標として努力を重ねてきており、特に選手にとっては4年に1回ではなく、一生に1回という気持ちでラグビー人生を賭けて試合に臨んでいるので、大会、プレーに集中するということ最優先しなければならないことを理解いただきたいと。それはその通りだと思います。

 

このロジックはまさに今回の東京オリパラの事前合宿にあてはまります。

 

ただ、そうなると事前合宿の誘致に対する自治体側のメリットは殆どなく、開催地としてのオブリゲーションのようなかたちになってしまいます。だったら最初からそういった条件にすればいいわけです。(今回も実はそうかもしれませんがそうとは聞いていません)

 

ミック氏からは、それぞれのキャンプで市民と交流する機会をつくるという話だったので、あと何週間かでできるのかということですが、特にワールドカップを通じた日本におけるラグビー文化の醸成をラグビー界がテーマとするのであれば、特に子供たちとの交流はマストだと思います。

 

日本アフリカ友好横浜市会議員連盟の事務局長として、横浜でキャンプを行う予定のチュニジアオリンピック代表チームには絶対ここは理解してもらうように調整します。

 

以上、大変勉強になったラグビー視察でした。