くさまです。

 

先日、現在建設中の横浜市新市庁舎を視察しました。

 

みなとみらい線馬車道駅直結。

 

2020年の6月供用開始と聞いています。

 

当選したての1期生の時に大きな議論となり、共産党さんや当時のみんなの党の皆さんはこぞって大反対し、なんか推進しているのが悪者のようなイメージでしたが、当時反対していた議員の皆さんも、完成すれば何もなかったことのようにしているのでしょうか。当選したての時にそういうことがあったので、そういう人たちの言動に、なんというか政治不信です。

 

さて、反対・反対の声が大きかったころから、僕はこの新市庁舎が環境未来都市・横浜としての最大のショーケースになると確信し、世界で初めて新市庁舎に水素燃料電池を入れよう!と主張してきました。

 

いつもの通り、最初は「はあああ??」という空気が漂っていましたが、僕のしつこい議論と横浜市の英断で燃料電池の採用が決まり、国産ではなくアメリカ製なのですが、発電効率60%を超えるブルームエナジーの燃料電池が新市庁舎に入ります。

 

ブルームエナジーウェブサイトより。

 

新市庁舎の議会棟に入っていきます。

 

既にアメリカでは市庁舎に燃料電池が入っている実績があるようですが、Googleで「hydrogen cityhall」と検索すると横浜の英語版水素社会ウェブサイトがトップに表示され、「cityhall fuelcell」でも検索8万件の中のトップページに出てきます。

 

国内で報道が全くされないのがどうかと思いますが、国内でも大学や研究施設、民間ビルに産業用エネファームの活用が進んでいる中で、市役所が率先して産業用燃料電池を導入する意義は、環境面、そして分散エネルギーの観点でも重要です。

 

議事録に残るだけでも平成25年から。今や筆頭の副市長の渡辺副市長が総務局長時代から、議論をさせていただきました。

 

個人的には、やはりいつかは国産の、できれば横浜産のエネファームを入れたいです。水素産業の中で、燃料電池産業は日本が世界に遅れている分野です。今回、国内メーカーがブルームエナジーに性能面でも価格面でも圧倒されたことは大きな問題提起になります。

 

日本の技術者の皆さん、頑張ってください!!

 

平成25年 新市庁舎に関する調査特別委員会

 

◆草間委員 

環境に最大限配慮した低炭素型の市庁舎というのが、環境未来都市の横浜の新市庁舎として環境の気概というか、本当に環境を配慮しようとしているのかというところが全く伝わらないのです。

実は、きょうの日本経済新聞の朝刊に川崎市が千代田化工建設株式会社と組んで、水素プラントを世界で初めてつくるという議論がありました。あれがまさに脱原発をしながら環境をどうやっていくのだという本当の議論を川崎市は率先してやっていると思うのです。

聞いたところによると、川崎市はあの水素プラントから全部売電して川崎市役所で使う電気というのは全部水素にするみたいな話をしているらしいのです。それぐらいのことが隣の川崎市で行われているのに、この新市庁舎の議論を拝見して、例えば、屋上にソーラーパネルをつくりますとか、それはよいのですけれども、それが本当に環境未来都市横浜としての新市庁舎のあり方なのかというのは、全くストレッチゴールにもなっていないわけです。目指すのであれば、僕は世界で一番の環境配慮型の新市庁舎を目指すべきだと思う。それが、環境未来都市横浜としての気概だと思うし、そういった気概が基本方針から全く感じられないのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 

 

◎渡辺総務局長 

草間委員からもっと先見的な環境未来都市という横浜市としての構想を踏まえた取り組みについて提案があってしかるべきだという御意見頂戴いたしました。私どもも大変勉強しなければいけない点だとは思いますが、現段階では、例えば、水素を原料とした燃料電池による発電方式でありますとか、その辺が早期整備を目指している新市庁舎のしかも順を追って、今の基本計画を定めるという段階では、新しい技術の成熟の度合い、あるいは次回以降検討いたします事業費・規模の問題、それに伴う収支シミュレーションなどでは、なかなか不透明な点が多いものですから、そこまで踏み込んだ話を入れることができておりません

しかしながら、今後また設計段階というのもございますので、大変日進月歩の技術でもございますから、可能であれば委員の進んだ御意見も絶えず念頭に置きながら事業は進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 


◆草間委員 

進んだ議論というか、横浜市の現状把握と企業の今の技術とそれから国が目指していこうという技術というのは、すごい差があるのです。温暖化も僕は同じことを1年前に言っているのです。今回、川崎市と組んだ千代田化工建設株式会社というのは横浜市の企業です。横浜市の企業が川崎市に持っていかれて、いろいろ議論、もう先に進んでやっているのに、横浜市が停滞しているわけにはいかないと思いますので、基本計画はわかるけれども、新市庁舎ができたときに、川崎市は全然古い庁舎ですけれども、進んだことやっていますよみたいな話では話にならないと思うので、その辺ここでしっかりと御検討いただきたいのですけれども、お願いします。

平成24年 決算第二特別委員会

環境未来都市としての新市庁舎のあり方についてお伺いさせていただきます。

新市庁舎の整備に向けては、新市庁舎に関する調査特別委員会で具体的な検討を進めています。その中で、景観などデザイン面については本会議でも質疑応答があったのですけれども、横浜市の進める政策を象徴的にアピールする建物であることも私は重要だと思っております。横浜市は環境未来都市というのを旗印にしておりますけれども、これだけの税金をかけて新市庁舎整備プロジェクトをやるからには、環境未来都市として世界に発信する一大ショールームのようなあり方が必要だと考えます。

そこで、環境未来都市としての新市庁舎の姿についての所感についてお伺いします。 

 

◎渡辺総務局長 

昨年度策定をいたしました新市庁舎整備基本構想では、基本理念の一つといたしまして、環境に最大限配慮した低炭素型の市庁舎を掲げました。また本年度策定予定の基本計画でも、それを基本的な整備方針にしたいと考えております。横浜市は、数ある環境未来都市のトップランナーとして、地球温暖化対策を主導し、それを促進する立場であることを踏まえまして、率先して環境に配慮した新市庁舎の整備を進めてまいりたいと考えております。 

 

◆草間委員 

この前、局長にも申し上げたのですけれども、基本構想があって、基本方針が出て、何が出てくるのかと思ったら、屋上に太陽光発電をちらちらとつけてみたり、ビルを環境配慮型にしたりと、スマートシティー横浜の象徴、インパクトに欠けていたのですけれども、新市庁舎には環境未来都市にふさわしい先進的なシステムや技術などの導入を、おっしゃられたように積極的に図るべきだと思うのですけれども、いかがでしょうか。 

 

◎渡辺総務局長 

先日、草間委員にも委員をやっていただいております新市庁舎に関する調査特別委員会では、基本的な方針として先進的な環境設備や機能導入によるエネルギーコストの削減と環境負荷の低減を目指すことを掲げましたが、もう少し具体的にやはりしていかなければいけないと思っております。具体的なシステムや、あるいは技術の導入につきましては、今後設計を行っていきます段階で、この分野は目まぐるしく進展する技術革新の分野でございますので、その辺の動向をしっかりと見きわめながら、民間での先進的な事例も参考にしながら、環境に対する最先端の技術をできるだけ積極的に取り入れることで、先ほど申し上げたとおり、環境未来都市にふさわしい市庁舎になるように検討を進めていきたいと考えております。 

 

◆草間委員 

温暖化対策統括本部の局別審査でも申し上げたのですけれども、私は水素エネルギーの活用が、成長戦略としても、横浜市としても非常に重要だと思っておりまして、これは幸か不幸か、ちょうど川崎市も新市庁舎整備の話が出始めています。川崎水素特区を申請していて、新市庁舎は恐らく水素ビルになると私は思うのです。これはいい意味で川崎市と横浜市は、今後多分比較されます。比較される中で、これは未来的な話になるのですけれども、新市庁舎における水素エネルギーの活用を行うべきだと思うので、私はまずは検討を行うべきだと思うのですけれども、いかがでしょうか。 

 

◎渡辺総務局長 

水素エネルギーは、まさに究極のクリーンエネルギーでございます。太陽光発電などの再生可能なエネルギーと並んで、低炭素な町を実現していく上で期待も大きいところでございます。そうした面では、その中でもいわば日進月歩の技術分野でございます。先日も我が国を代表する自動車メーカーで、再来年ぐらいには燃料電池車を実用化、商品化したいという計画の公表がございました。ひところ1億円以上もするといったような車が、普及段階では300万円から500万円ぐらいになると発表されておりまして、非常に驚くばかりの開発のスピードだと捉えております。

したがいまして、先ほど申し上げましたように、今後の新市庁舎の設計を行う段階で、民間での先進的な事例なども十分に参考にしながら、水素エネルギー技術も可能であれば、積極的に取り入れる方向で検討していきたいと考えております。 
 

◆草間委員 

民間では、おっしゃったように水素発電所の建設、水素の供給コストを下げる取り組みなども急ピッチで行われておりまして、脱原発の現実的な解決策として極めて私は有望だと考えています。水素エネルギーを活用した取り組みは、新市庁舎という単体の建物だけではなくて、北仲通やみなとみらい21地区、あるいは横浜市全体の枠組みの中に位置づけ、その象徴として新市庁舎で展開すべきだと思います。新市庁舎建設を契機に環境未来都市を大きく前進できますし、皆さんも脱原発と口では言っていますけれども、本当にこのぐらいの覚悟がないとできないと思います。だから、これは非常に重要だと思うのですけれども、今後水素エネルギーの活用の取り組みは全庁的な体制で進めていくべきだと考えますけれども、副市長の御意見を伺います。 


◎大場副市長 

水素エネルギーの活用については極めて重要なテーマであると認識をしております。今後、全庁的に情報共有を図った上で、民間の先進的な事例等も参考にしつつ、市内の企業等とも連携をしながら、環境未来都市にふさわしいまちづくりをぜひ進めていきたいと思っております。 


◆草間委員 

水素は、恐らく私たちが戦争をせずにエネルギーの権益を確保できる唯一の資源だと思っております。LNGよりも安くて、しかも、それを平和的に取得できるという面で、私たち日本の成長戦略にも合致していると思います。だから、安倍政権はやっていると思いますので、しっかり横浜市でもやることはやるということで、新市庁舎、頑張ってください。よろしくお願いします。

 

平成27年 予算第二特別委員会

◆草間委員 

一方で、燃料電池車、FCVだけではなくて、水素はさまざまな活用があると考えます。予算代表質疑で梶村議員の質問に対して、家庭用燃料電池、エネファームの普及にも努めていくことの答弁がありました。さらに、横浜の臨海部には水素に関連するさまざまな企業が立地しておりまして、横浜の特性を生かした水素活用の取り組みも積極的に進めていく必要があると思っております。これがいわゆるFCフォークリフトです。今電気でEVのフォークリフトなのですけれども、これは充填にかなり時間がかかってしまいまして、これを水素化していこうと。北九州がちょっとだけやっているのですけれども、港湾を抱える横浜としてはこれは非常に重要だと思っております。

 

先ほど言われたエネファームなのですけれども、産業用エネファーム、いわゆる産業用で、要するにビルとか、僕はこれは市役所に非常に重要だと思っているのですけれども、エネファームのでっかい版です。これも三菱日立パワーシステムズという横浜市の企業が世界最大級の燃料電池を開発しておりまして、横浜は水素関連企業も非常に盛んなところなのです。そこで、産業部門など新たな分野における水素活用の展開について温暖化対策統括本部長に伺います。 


◎野村温暖化対策統括本部長 

水素活用につきましては、これまでも水素ステーションの整備促進や家庭用燃料電池の普及支援などを進めるとともに、新市庁舎への水素エネルギーの導入に向けた検討を現在進めております。また、市内臨海部ではさまざまな事業活動を通じまして、水素を生産し、活用しています。ここで使われている水素の幅広い利活用を推進することも、本市の特性を生かした取り組みとして重要と考えております。このように、産業や業務部門での取り組みも含め、国や他都市、関係事業者とも連携いたしまして、水素が日常的に利用される水素社会の実現に向けまして、今後とも取り組んでまいりたいと考えています。

 

平成29年予算委員会
◆草間委員

実は、選挙の直前の委員会とかでもいろいろお話をさせていただいたのですけれども、環境整備というのは非常に重要だと思っておりまして、私も折に触れて委員会の中ではかなり発言をさせていただきました。これまでのところ、CASBEE横浜のSランクやBELSのフォースターを達成するすぐれた環境性能を備える計画であると聞いていましたけれども、環境未来都市を標榜する本市が建設する市庁舎ですから、将来性も見据えた先進的な取り組みを行うことで、よく市長もおっしゃいますけれども、環境ショーケースとして国内外の多くの人々を引きつける魅力があってほしいと思っておりますけれども、新市庁舎に特有の環境性能とは一体どのようなものであるのか、これも新市庁舎整備担当部長にお伺いします。 

 

◎鈴木新市庁舎整備担当部長 

新市庁舎は、断熱性や遮熱性を高めるために、ダブルスキンカーテンウオールと呼ばれます二層化された建物外装といたします。また、天井に配置した配管に冷温水を通すことで室内の温度を快適に保ちます輻射式空調、それから、隣接する横浜アイランドタワーとの連携により、経済的で効率的な熱供給を可能とする地域冷暖房、加えまして、地中熱、下水再生水、太陽光などの自然エネルギーの積極的な活用、さらには温暖化につながる物質の排出が少ない水素燃料電池など、先進的な技術を複合的に導入することで最高ランクの環境性能を備える計画としております。 


◆草間委員 

インフラ面ではかなり世界最高峰だと思うのですけれども、これは設備だけではなくて、働いていらっしゃる中で、要は、環境性能というのはさっき言ったようにインフラと、それから皆さん一人一人、私も議員なので、そのとき選挙に受かっていれば入れるかもしれないのですけれども、しっかりと一人一人が環境を意識して行動していくべきだと思うのです。職員一人一人が環境に対する意識を高めてこそ実現できる目標もあると思いますけれども、局長の見解を伺います。 


◎大久保総務局長 

新市庁舎におきましては、高層ビルには珍しい機能と聞いておりますが、外気を取り入れる換気パネルを職員がみずから開閉することによって、空調の負担を軽減することとしております。また、執務室の照明ですとか、あるいは空調のコントロールの範囲を細かく区分して調整できるようにすることによって、無駄な電力消費を抑制してまいります。さらに、新市庁舎では、エネルギーの消費量を職員のパソコンや、あるいは共用部のサイネージで見える化をいたします。このように、省エネルギーへの取り組みに職員一人一人が参画することによって、新市庁舎全体として省エネルギーを目指していきたいと思っておりますし、また、こうした取り組みを市民の皆様にも発信してまいりたいと考えております。 

 

◆草間委員 

先日交通局で、東京オリンピック・パラリンピックとワールドカップに向けた横浜ビジョンの中で、燃料電池バスの世界的な増嵩で、横浜がかなり、意識的にまだそこまで追いついていないという話をさせていただいたのですけれども、新市庁舎に限って言えば、恐らくこの当時では環境性能で世界一になるはずなのですね。これは、市長がおっしゃっているおもてなしということで言えば、このオリンピックに間に合わせる意味は非常に大きいと思っておりまして、これはしっかりと英語でプレスリリースされたほうがいいと思います。恐らく環境をかじっている人たちだったら、これだけの施設が東京に近い横浜市でできたということは、かなり視察に値する施設だと思いますので、しっかり英語でプレスリリースや専門誌に投稿していただいて、おもてなしを、この機会を通じて多くの方に見ていただいたほうが本当にいいと思いますので、ぜひそれはよろしくお願いしたいと思います