くさまです。

 

明日まで、西アフリカ・ブルキナファソのカボレ大統領が来日しています。

 

ブルキナファソの大統領として初めての公式来日。

 

カボレ大統領には、2016年にケニアで開催された第6回アフリカ開発会議でお会いしています。

 

真ん中がカボレ大統領。

 

そんなブルキナファソに、北山田消防団の積載車が届いたというご報告を在ブルキナファソ日本大使館よりご連絡いただき、また、カボレ大統領より、安倍総理にその件で謝辞があったと外務省の方から聞きました。

 

左がワガドゥグ市助役、右が駐ブルキナファソ池崎大使。

 

過去2回のアフリカ開発会議開催、また来年2019年8月の第7回アフリカ開発会議横浜開催決定を受け、横浜市としては「日本で一番アフリカに近い都市」を目指し、横浜市国際局、日本アフリカ友好横浜市会議員連盟を中心に、アフリカ諸国との様々な連携を行っていますが、

 

ブルキナファソ(1919万人)は、第5回アフリカ開発会議が2013年に横浜で開催した後から、後に横浜文化賞まで受賞したウビダ大使のご尽力で、アフリカ諸国で唯一、その国にとって最大のイベントである独立記念日のレセプションを横浜で開催してもらっています。

 

 

僕も、誘致をした関係上、一度はブルキナファソにお礼にいかなければならないので、2016年11月にアフリカ議連事務局長として30時間かけてブルキナファソを訪問しました。

 

亡くなられてしまった国民議会議長。

 

当時の二石大使(左)とウビダ駐日大使(右)。

 

この訪問の際、大使館から消防車両提供の依頼があり、帰国して様々思案しましたが、ちょうど北山田消防団が20年間使用していた小型ポンプ積載車が切り替えの時期で、深いご理解を頂き、北山田消防団の車を2017年5月ブルキナファソ在日全権大使ウビダ大使に引き渡しました。

 

セレモニーの様子

 

その後、調整にかなりの時間がかかりましたが、横浜港からコートジボワールに海上輸送した車両にホースを再設置し、消火栓の少ない当国の事情を考慮して水槽タンクを搭載。

 

2018年10月23日ブルキナファソの首都ワガドゥグー市でセレモニーが開催され、市から国家消防団に無事車両が提供され。今後、首都ワガドゥグー市の市民を守ります。

 

外務省の予算で新たに水槽タンクやホースが付けられました。

 

集合写真。

 

僕からは、北山田町内会の理事会でお時間を頂き、ご報告をさせていただきました。

 

消防団の班長さんに。皆さんから拍手をいただきました。

 

来年8月に横浜で開催される第7回アフリカ開発会議に向けて、「草の根」的に非常にいい感じに機運醸成することができました。

 

ブルキナファソを初めて知った北山田の人たちも多かったですが、自分たちの街を守った車が、今度は遠いアフリカの街を守るということは、ふるさとを思う気持ちをブルキナの皆さんと共有するようなかたちになり、心が温かくなります。

 

関係各位の皆さんに改めて感謝申し上げます。

 

最後に、ワガドゥグでの引き渡しセレモニーにおける、池崎駐ブルキナファソ大使のメッセージを紹介させていただきます(大使館略文そのまま)

 

(1)本年2月6日にワガドゥグ市役所婚姻の間において,本計画の署名式が行われた際,次にスピーチができることを楽しみにしていたが,8か月という月日を経て,とうとう今日という日を迎えることができた。草の根人間の安全保障無償資金の枠組みで,ワガドゥグ市へ消防車整備支援を行うことをうれしく思う。

(2)ワガドゥグ市は年々住民が増加傾向にあり,緊急の呼び出しが増えている。このため,草間横浜市議会議員は,ワガドゥグ市の要請を真摯に受け止め,特に火災のための消防士の作業能力向上のため,消防車供与及び部品の整備が実現することとなった。ここに草間市議会議員のメッセージを紹介したい。

(3)草間剛日本アフリカ友好横浜市会議員連盟事務局長メッセージ
ワガドゥグー市の皆さんこんにちは。横浜市会議員、日本アフリカ友好横浜市会議員連盟事務局長の草間剛です。

この度、前駐日ブルキナファソ全権大使・フランソワ・ウビダ様、また、駐ブルキナファソ日本国全権大使・池﨑保様はじめ、外務省、ブルキナファソ政府他、様々な皆さんのご尽力のおかげで、ワガドゥグー市に横浜市北山田消防団の車両が寄贈されたことを心よりお祝い申し上げるとともに、感謝を申し上げます。

この車両は、横浜市都筑区北山田の地域の皆さんがお金を出し合って、街を火災から守るために購入した車両で、20年間、北山田の街を守り、地域の皆さんによって今までメンテナンスされてきました。

自分の生まれ育った地域を大切に思う気持ちは、日本もブルキナファソも変わりありません。是非、ワガドゥグー市の皆さんには、車両だけでなく、この車両を快く送り出した北山田の地域の皆さんの気持ちもお届けできたら幸いです。

ウビダ前大使のご尽力で、2年前、ブルキナファソを訪問させていただきました。ワガドゥグー市の市長様はじめ、関係者の皆さんとも意見交換をさせていただきましたが、この消防車両提供をきっかけにより一層、横浜市とワガドゥグー市、日本とブルキナファソの交流が深化されることを心から祈っています。

(4)被供与団体であるブルキナファソ日本連帯協会に対し,二国間協力のための貴協会の尽力に対し感謝申し上げる。本計画は一つの挑戦であったが,貴協会のもたらした結果は見事であった。本計画が更なる形で継続することを願っている。大使館とAFAJAPSが契約は成功となったが,市役所及び国家消防団においては,契約した内容を順守していただきたい。草間市議会議員は,裨益者である市民が本計画による利益の享受によって満足するであろう。署名の際に市長が約束されたように,本車両ができるだけ長い期間使用されることを望んでいる。消防団員においては,日本製の本消防車を使用して任務を遂行していただきたい。本車両が両国のダイナミックな協力の象徴となることを祈願する。(了)