くさまです。
この何年間か北綱島特別支援学校存続への議論を、様々な皆さんと意見調整しながら進めてきました。今まで福祉政策は精通していたわけではないですが、特に北綱島に関わってから、障がい者の当事者、ご家族の皆さんとより向き合うようになり、見えなかったものが見えてきました。
その1つがトイレです。
娘が生まれてからは、おむつ替え等で自分自身もよく使うようになりましたが、特に障がい者、ご家族からしてみると、外出する上では、このトイレ問題がすべてと言っても過言ではありません。
日本は世界の中でも公衆トイレの数が一番多く、また、それだけに多目的トイレの数も世界一多いのですが、障がい者にやさしいトイレは、高齢者にも、また私のような育児中の親にも優しく、どれだけいいトイレを備えるかということは、豊かさのバロメーターとも言えると思います。
そんな中、あるご家族の方から、新東名のトイレは素晴らしいということを聞きました。
「車椅子駐車スペースからの動線に屋根が付いていて、雨でも傘をささずにトイレまで行けます。
これだけでも、車椅子ユーザーからすれば、とてもアドバンテージがあります。」
普段まったく気にしていませんでしたが、まさにこういったユニバーサルサービスの視点はどのような分野でも重要だと思います。
気になって、新東名のトイレに行ってきましたが、なるほど、これだけ豊かさを感じるものはありませんでした。
入り口も広い。駐車場から濡れることなく中へ。
大人も対応できるベッド。
写真だと伝わりづらいですが、とても広い。
「ベッドがないと重症心身障害者には苦しいですよ。
中を見て、ここはベッドがないから残念。ってことを聞きます。」
「ディズニーランドは、昔からこのような形態で、ベッドを使用する娘を安心して連れて行けました。」
「日産スタジアムは車椅子ユーザーのトイレスペースに折り畳みのベッドがあるととても便利です。」
facebookに投稿したら、様々なご意見をいただきました。
これから都筑区も区民文化センターなどを建設していきますが、公共施設のトイレはもちろん、その導線なども気を付けて取り組んでいく配慮が世の中を豊かにしていくと思います。