くさまです。

 

今日、都筑区も38℃いったのではないでしょうか。体温より高い気温。相当な暑さです。

 

この暑さの中、2020年に完成予定の、東名高速青葉ICと第三京浜港北ICをつなぐ横浜環状北西線の工事現場を自民党横浜市会議員団で視察しました。

 

 

違う現場では、昨日、作業中の方が落下して死亡してしまう痛ましい事故があり、最初はその報告からのスタートでした。安全は最も優先されなければなりません。

 

シールドにも「安全はすべてに優先する」。

 

全長約7キロ。

 

青葉IC近く。暑い中での作業は本当につらいと思います。

 

東名と横浜湾岸エリアを結ぶ、第二の保土ヶ谷バイパスに。

 

北西線が完成すると、既に開通している横浜北線を通じ、東名青葉ICから生麦JCT、そして湾岸線の大黒までつながります。

 

国内、そして国際競争力を強化している横浜港にとって、横浜に来る荷物を、非常にスムーズに流すことができるようになります。上の図の通り、大黒ふ頭から東名に乗るまで、今までより20分から40分短縮されます。

 

妻の実家は静岡ですが、静岡から東名で羽田空港やディズニーランドに向かうときは、どうしても保土ヶ谷バイパスか都内の大渋滞に巻き込まれなくてはなりませんが、有料にはなりますがこの北西線・北線を使えば、かなりの時間短縮になり、運転も楽になります。

 

都筑の人からしてみれば、もうすでに、北線をつかって羽田や成田、ディズニーランドに行くメリットを強く感じていただいていると思います。

 

この、便利さというものは、感情論として大変重要です。

 

北西線の視察の後、僕らは、横浜北工業会の皆さんと、都筑区内、東山田準工業地帯のオウミさん、港北区のアネスト岩田さんを視察しました。

 

東山田準工の街工場に20名以上の議員が押し寄せる。

 

作業中失礼しました。

 

世界のアネスト岩田。壺田社長じきじきのプレゼン。

 

コンプレッサーや塗装用器具で圧倒的なシェア。

 

オウミさんは、いつも社長さんとお会いするたびに中小零細企業の課題を共有いただいていて、厳しい中でも何千万という機械を新調し、なだたる車の部品などの金属加工をされている、たくましい街工場ですが、

 

アネスト岩田さんは、中小企業というよりも大企業に近いグローバルカンパニーで、一緒に視察した北工業会所属の経営者の皆さんに「(頑張ればなれるかと思ったが)逆にがっかりした」と言わせてしまうくらいの素晴らしい企業です。働き方改革のやり方も、群を抜いています。

 

社員のモチベーションを第一に考えている。そんなアネスト岩田さんは新羽の奥に会社を構えていて、僕が逆説的な質問として「社員のモチベーションを考えれば、ここではなく、横浜以外にももっと便利なところにいたほうがいいのではないか」という趣旨の質問をさせていただいたら、帰ってきた答えは

 

横浜、そしてこの新羽は羽田にも近く、高速道路もできて、お客様に来ていただくには非常に便利という答えを社長から頂きました。

 

そうなんです。ここでもやはり便利さという言葉が企業トップからポロっと出てしまうくらい、便利さは重要なのだと思います。

 

高速道路などの高度なインフラ整備は、もちろんですが多額のお金がかかるため、多くの場合、批判の対象になりますし、現に横浜市会でも北西線などは共産党を中心に大きな批判の対象になっています。

 

ただ、僕ら横浜としては、人口減少時代に全国から都市に人口が集まってきているからこそ、また、選択と集中が叫ばれているからこそ、逆に徹底してこの利便性を追求していくことが重要です。

 

僕らがそこに集中するからこそ、地方(神奈川県内の郊外部を含む)は、便利さはなく、心の豊かさや他の価値観を追求していくことができ、多様性をもった魅力ある国家が生まれると思います。

 

岩手県が増田知事時代に東京に右に倣えの県政を放棄した「がんばらない宣言」をしたように、僕らは逆立ちしても岩手の自然の雄大さにも、京都の歴史にも追いつくことはできません。

 

横浜には横浜の価値観が必要で、その1つとして「利便性」を追求するのは、地政学上きわめて自然だと思います。

 

開港して160年経つ今でもなお、特に羽田空港が拡張してから、空の玄関と海の玄関を持つ都市として、首都東京の隣の都市として、日本で最大の基礎自治体として、「利便性」をこの際徹底して追求していくべきだと思います。