くさまです。

 

北海道十勝地区の鹿追町に行って、生まれて初めてチョウザメを食べてきました。

 

チョウザメのシャブシャブ

 

チョウザメの天丼

 

チョウザメの煮物

 

頂いたのは♂ですので、キャビアはついてないのですが、生まれて初めてのチョウザメは大変おいしいものでした。サメとついていますが、淡水の古代魚で、なんでも100年生きると言われています。

 

鹿追町では、このチョウザメを施設で養殖しています。

 

 

 

 

そして、なんと、この施設の電気や熱を担っているのが、水素なんです。

 

 

そして、なんと、その水素を鹿追町では牛など家畜のふん尿からつくっています

 

 

そう、今回は、チョウザメを食べに行ったわけではなく、水素の原料となるふん尿が大量に発生し、地産地消型水素社会のモデルケースとしての鹿追町の「しかおい水素ファーム」を視に行きました。

 

 

地元の中川郁子先生と。故・中川昭一先生の奥様です。

 

十勝と言えば酪農王国。約5700人の町に牛が2万頭、豚が1万匹います。酪農の町としての苦悩はそれら家畜から出るふん尿。

 

その適正な処理と再利用を考え、10年前から鹿追町では「鹿追環境保全センター」を設立し、1日約1870頭分のふん尿を処理。消化液やたい肥にしたり、発生するバイオガス(メタン)で発電し、主に売電を行っていましたが、そこに水素エネルギーの利活用が入ってきました。

 

農家からふん尿を収集。

 

ふん尿トラック。

 

原料槽にふん尿を投入。

 

バイオガス生成時にできる消化液。有機肥料。

 

バイオガス発電時の余剰熱であたためるマンゴー施設。

 

1、家畜ふん尿を発酵させバイオガスを発生↓

 

2.バイオガスからメタンガスを抽出↓

 

3.メタンガスから水素と一酸化炭素を発生↓

 

4.一酸化炭素と水蒸気を反応させ水素を発生↓

 

このような手順でふん尿から水素を発生させ、FCVに供給したり、チョウザメ施設に送って発電したり、ボンベに入れて街に運んでいます。

 

 

乗用車用とフォークリフト用で異なる圧力のディスペンサーを備える国内唯一のステーション。

 

圧縮水素を貯蔵し、ボンベに分けて街に運びます。

 

1年で牛一頭が出すふん尿は約23トン。ここから約80キロの水素が取れますので、FCVに換算すると1頭で約1万キロFCVが走ることができます。大変なエネルギーです。

 

そもそも十勝地域にまだFCVは1台しか公用車としてないようですし、ステーションも1か所、しかも実証実験用なので民間でも走っていないようですが、街の課題である家畜のふん尿から水素エネルギーの活用をしていくという取り組みが分かりやすいです。

 

十勝をFCVで走りたい!

 

十勝ではこういう取り組みもしているということを、是非皆さん知っておいてください。