くさまです。

 

昨年6月、第7回アフリカ開発会議横浜開催が決まってから、会議を盛り上げるためのキックオフとして、在京アフリカ外交団(ADC アフリカ各国大使並びに大使館)とのサッカーゲームを5年ぶりに行う議論を始め、今日、雨の中ですがその試合を開催しました。

 

真ん中はエスコートキッズの子どもたち

 

5年前、2013年TICAD5開催時のサッカー大会。

 

明らかに今回のほうが参加者が多い。

 

議員連盟のお金から大型スクリーン運用しています。

 

僕はオウンゴールしてません((笑)

 

アフリカチームに対する応援がすごかった。試合中、ホームであることを忘れてました。

 

試合後の意見交換会は市内企業とアフリカ外交団の交流も兼ねています。

 

「議員サッカー」はよく批判を受けます。

 

僕が当選1回の際に、パートナー都市であるドイツのフランクフルトで親善サッカーが行われた際は、参加議員はメディアからもネットでも大変多くの批判を受けていました。

 

僕はアメフト部だったので、正直サッカーはあまり好きではありませんし、ひがみがほとんどですがサッカー部もそんなに好きではありませんでしたが、議員の海外交流において、なぜお茶や武道は良くてサッカーがダメなのか。ここに大きな疑問を持っていました。

 

特に、横浜FC会長で、元ブンデスリーガーの奥寺さんにこの問題を話したときに、奥寺さんが半分キレかかって、サッカーはそうやっていつも低くみられるのが嫌なんだと言っていましたが、ドイツ人にとってサッカーは特別なものだとお聞きし、日本人の僕らの議論が云々ではなく、相手の立場に立って考えなければならないなと確信を得ました。

 

そして、アフリカです。

 

アフリカで生活されたことがある方はわかると思いますが、多くのアフリカ諸国にとって、サッカーは特別なものです。

 

前回2013年の第5回アフリカ開発会議開催時にも同じように在京アフリカ外交団とのサッカーゲームを行いましたが、その時の大使含めアフリカチームの盛り上がりは大変なものでした。

 

また、このゲームを契機に、サッカー大好きなブルキナファソやコートジボワールの大使は横浜とマリノスにはまっていただき、その後のブルキナファソのナショナルデイ横浜開催、そしてコートジボワール・アビジャン自治区と横浜の交流のような成果に結びついています。

 

皆さんのビジネスでもそうだと思いますし、どんな世界でも一緒だと思うのですが、「きっかけづくり」は大変重要です。

 

現在、少なくないアフリカの国々が2020年東京五輪のホストタウンに横浜を求めているのも、在日大使から本国へのレクがあるからで、サッカーはそういった大使の決断を促してもいます。

 

今回のサッカーでも体を張って得たものは多くありました。

 

フィールドでは、僕が確認しただけでも、ケニア大使、エリトリア大使、ベナン大使、ボツワナ大使、そして何と南アフリカのロモ大使は10番をつけ、キャプテン兼司令塔として、日本サッカー協会名誉会長で日産スタジアム名誉場長の小倉純二さんも大絶賛の活躍ぶりでした。

 

僕が右サイドバックで息切れしながらプレーした際のマークする相手は、アンゴラ大使館の1等書記官。いつもイベントなどでよく話をする方ですが、今日はめちゃくちゃ怖くて、親善サッカーの域を超えて、マジな真剣サッカーでした。

 

聞くところによるとADCチームはこのために何回も練習を積んでいて、僕らは3-0で負けましたが、試合中ADCチームに得点シーン以外に笑いはなく、連携ミスがあるとチーム間で怒ってました。それだけ真剣になるくらいサッカーが大事なのだと思います。覚悟が違いました。

 

そして何より今回のサッカーは、前回と参加者が比較になりません。アフリカ大使館関係者だけで120名を超える参加がありました。

 

サッカーに対する覚悟が違う分だけ、2002年FIFAワールドカップ、そしてFIFAクラブワールドカップの決勝戦のスタジアムでサッカーをやることに対する思いは大きく、試合後「日本滞在の中で一番の思い出になった」とか、「素晴らしいホスピタリティー(The warmest hosipitarity)に感動した」とか、手前味噌ですがそういった言葉をよく聞きました。閉会後もなかなか帰らずにはけが悪かったのも、それを表していたのではないかと思います。

 

特に南アフリカのロモ大使は、サッカー大好きなだけに本当に嬉しかったようで、帰りも「横浜最高」と何度も言っていました。忘れないうちに色々お願いしちゃおうと思いますが、前回、サッカー大会開催後に今につながる多くの成果を出すことができたので、今回、僕の抱えるプロジェクトでも種を仕込んだり、話を進めることができました。

 

もう当分サッカーはしなくて済むと思いますが、「つべこべ言わずサッカーをする」という感情論マネジメントは本来政治が得意とするところで、その長所を存分に出せた企画だったと思います。

 

準備段階から奔走していただいた皆さん、また今日も雨の中、準備から運営までやっていただいた皆さんに議連事務局長として心から感謝します。努力を無駄にしないように頑張ります。