くさまです。

 

長丁場の予算議会も、予算審査が予算特別委員会から常任委員会に移り、いよいよ来週採決になります。僕が所属する政策・総務・財政委員会も、昨日今日と2日間にわたり開催されました。

 

 

予算委員会の総務局審査では、各会派の議員から、職員の働き方改革や、モチベーションの向上などの質疑がありまして、常任委員会でも再度議論になりました。

 

27000人の横浜市職員の働き方改革は、国会で議論されている民間や国家公務員の働き方改革などと同様、横浜市にとっては非常に重要なテーマです。

 

いかに職員が意識高く、モチベーションを維持して働けるかというのは、今回だけでなく、少なくとも僕が議員になってからずっと議論されています。

 

テレワークの導入や長時間労働の是正などをはじめ、今回は特に様々な制度変更の試みなども議論されましたが、なんかこう、人の本質的なものとは離れてるなという感があり、僕なりに色々と考えていました。

 

そんな時、ちょうど、横浜市に派遣され霞が関に戻った国家公務員の方と話す機会があり、「横浜市どうでしたか?」と聞いてみると、仕事の話は特になく、開口一番「飯がうまかったです」と言われました。

 

そういえば、霞が関の周りには横浜市役所周辺のように多種多様なレストランはありませんし、なんかみんな地下のコンビニでコンビニ弁当かカップラーメン買って食べてる感じがしてました。

 

その方も、横浜市役所の周りにある数多くの飲食店をまわって昼ご飯を食べるのが、かなり楽しみだったようです。

 

そうなんです。ポイントは昼ご飯なのです。

 

常任委員会でもはっきり申し上げましたが、例えば僕が質問していた11:00くらいに、半分くらいの職員の皆さんは何を考えてるかといえば、昼飯なのではないでしょうか。

 

「サラメシ」が人気のように、これは公務員に限った話ではなく、働いている皆さんの多くは、昼飯のために午前中頑張り、夜ご飯のために午後頑張る。そういう人も多いと思います。

 

現に、僕の同世代の友人も、もはや昼飯しか楽しみがないと言ってるサラリーマンが何人もいます。

 

しかも僕のように、年がら年じゅう水素や都筑やアフリカをはじめ政治のことばっかり考えてる人は少数で、昼ご飯とか、何か楽しいことを考えるほうがよっぽど普通だと思います。

 

〇〇改革なども重要ですが、労働者のモチベーションを上げるためには、まず何より昼ご飯を充実させることが重要だと本気で思っています。

 

そして、新市庁舎建設にあわせた働き方改革で、僕が一番重要だと思っているのが、職場の電子レンジです。

 

こいつ馬鹿かと言われるかもしれませんが、横浜市役所、ほとんどの職場が電子レンジないことをご存知でしょうか?

 

聞いてみたら、電子レンジどころか、お湯ポットと冷蔵庫もほとんどありません

 

この3点セットを僕はモチベーションの3種の神器と名付けていますが、いわゆるぜいたく品として、特に3.11以降の節電もあって、職場に置かなくなってしまったようです。

 

アンケートによると、職員の半数近くは自宅から弁当を持参しています。

 

僕らは中学校の学校昼食でハマ弁を何年間も議論していますが、賛成派も反対派も、議論の焦点はご飯の温かさです。「あったかいご飯を!あったかいおかずを!」と言ってる中で、制度設計してる職員も、自分はあたたかい弁当食べれていないでしょう。レンジがないですので。

 

新市庁舎には約6000人の職員が集約されますが、地上38階でエレベーターの数も限られていますから、恐らく弁当持参がより多くなると思います。

 

昨日の委員会では、(電子レンジを)11階に6台設置しますといういろんな意味で驚きの答弁が返ってきましたが、答弁読んでる局長も無理があると思ったのではないでしょうか。

 

僕も間髪入れず「少ない!」と言ってしまいました。6000人にレンジ6台は無理ですよ。

 

新市庁舎の最大の機能の1つは危機管理です。免振もあり、非常用電源も水素でばっちりな中、万が一震災が起こった場合は新市庁舎を基地として、災害対応を24時間体制で担っていかなければなりません。

 

職員の皆さんには、存分に体力をつけてもらう必要があり、その観点からも、電子レンジ、冷蔵庫、お湯ポットの三種の神器は欠かせません。

 

また、何より、普通にお昼に温かいご飯を食べてもらいたいです。これはぜいたくではありません。正直、それこそ民間なら考えられないのではないでしょうか。

 

ということで、繰り返しになりますが、新市庁舎の電子レンジ、お湯ポット、冷蔵庫の各課単位くらいでの設置を自民党の議員として強く要望します。

 

できれば、新市庁舎の弁当業者規制をなるべく緩めて、また、テナント業者も工夫して、昼ご飯なら横浜市役所!みたいな感じで広報して新人採用するくらいのレベルにまで上げてほしいです。

 

3年後、「サラメシの横浜市役所特集見て、横浜市役所で働きたくなりました」という学生が来ますように。