くさまです。
昨日は、関東で唯一の戦闘航空団が所在する茨城県の航空自衛隊百里基地(茨城空港)に視察に伺いました。
©毎日新聞
百里基地は首都圏の防空を一手に担い、僕ら横浜の空も守っています。
柏瀬第7航空団司令(空将補)。頭の回転がとにかく早い。
ブリーフィング。百里基地からもスクランブルは増えています。
40年間、首都を守るF-4EJ改。
301飛行隊。
飛行隊マークは、筑波山のガマガエル。「無事に帰る」という意味も。
司令部管理部長の安土2佐はF-15の教官出身。
F-4は開発されたアメリカでは全機引退している機種ですが、日本ではこの百里基地の2部隊が運用しています。40年間飛び続けるには、パイロットはもとより整備の高い技術が必要とされます。基地で感じたのは、飛行機の周りにいる人たちの多さ。聞けば、1機の戦闘機を飛ばすのに、100人もの人たちが関わっているとか。まさにチームプレーです。
このF-4はマッハ2、つまり時速2000キロで飛べますので、茨城の百里基地から横浜の上空まで約3分で駆けつけることが出来ます。出番がないのが一番いいことですが、恐らく多くの横浜市民が、横浜の空を百里で守っていることを知りません。そしてその機体が既に世界からみればアンティーク級ということも。
アメリカから新しく購入したF-35が青森の三沢に入りますが、それによって百里のもう1つの飛行隊である302飛行隊がF-4をやめてF-35として三沢に行きます。301飛行隊もF-4の運用をやめるようですが、どのような機体が首都を守ってるのかという話は、この国の安全保障に直結します。
ただ単に「アメリカから武器を買うな」ではなく、今の航空自衛隊の戦力を冷静にみる現状把握が、僕ら政治家には非常に重要だと思います。そして部隊運用は、ただ単に戦闘機を移動させればいいということではなく、先ほどのように、1機の戦闘機に100人付随しているということを忘れてはいけないと思います。
柏瀬団司令ともお話しさせていただきましたが、戦闘機がマッハだからか、空自の皆さんは頭の回転と判断力もマッハのような気がしました。スピード感が違います。
茨城空港と共同利用している百里基地が首都の防空を担っているということ、皆さんには是非知っておいていただきたいと思います。山本ともひろ副大臣ありがとうございました。