くさまです。

 

昨日、一昨日と第36回横浜開港祭が素晴らしい天気の下開催され、多くの皆さんでみなとみらいは大いに賑わいましたが、僕は横浜青年会議所のメンバーとして、メインである花火の警備を担当しました。

 

神奈川新聞の花火大会が中止になってしまい、横浜では今シーズン初めて、且つ、みなとみらいでは唯一の花火大会が開港祭の花火となりましたが、この花火大会を含めた横浜開港祭の企画から運営までを、ボランティア団体の横浜青年会議所が担っていることを知っている皆さんはどれほどいるでしょうか。

 

当日、それまで地元の行事に出席していた僕は花火2時間前の17時にみなとみらいの警備基地に集合し、開港祭ポロシャツに着替えて、担当メンバーから配置を聞きます。

 

 

僕らの委員会は、ワールドポーターなどの赤レンガ地域と臨港パーク地域を結ぶ「国際橋」を花火が上がったら封鎖する役割でした。

 

このように青年会議所内のそれぞれの委員会で別れ、約300名の青年会議所メンバーが警備を行いますが、40歳以下で横浜を支える企業の経営者などがメンバーで、全員ボランティアです。

 

当日はプロの警備の皆さんと神奈川県警の皆さんと分担して警備を行いますが、プロの警備はお金がかかるため、こうしてメンバーが警備を担います。

 

開港祭の1億円以上の開催費も青年会議所のメンバーがスポンサーを募って集めますが、毎年ごとの事業なので、お金集めから警備の企画から、メンバーそれぞれの本業が終わったあとや、時には本業を犠牲にして、大きな使命感を持って開港祭を開催しています。議員の立場からすれば、こうした人たちに本当に頭が下がります。

 

警備は特に重要で、神奈川新聞の花火大会を含め、全国各地で花火大会が中止になっていますが、その大きな理由が警備です。

 

短時間に何十万人という人が押し寄せるイベントは、現場は相当混乱しますし、過去には明石の花火大会の歩道橋の事故で、11名死亡、200人以上が重軽傷を負う事故も発生していますが、この事故も警備上の問題が指摘され、それ以降、明石の花火大会は中止になり、他の花火大会も大きな影響を受けました。

 

開港祭の花火は恐らく50万人を超える人たちで溢れます。今回も臨港パーク自体に入場規制がかかるほどの人が来ましたが、何が起こってもおかしくない混雑です。

 

ですので、ペーペーのメンバーの私も警備の1人として17時から21時までの4時間、花火も観ずに警備に集中します。

 

 

 

「なんで通行止めにするんだ」「頭悪いんじゃないか」「おかしいでしょう」橋を封鎖した2時間、数えきれない人からクレームを僕も直接頂きましたが、僕も含め青年会議所のメンバーは皆、開港祭花火を継続していくために、こういったクレームにも丁寧に対応していました。

 

みんな自分のためではなく、横浜のために何とか花火大会を来年以降も継続していきたいのです。

 

開港祭花火大会の警備に横浜市の職員は参加していません。主催はボランティア団体の横浜青年会議所ですから、何か事故が起これば、すぐに花火大会は中止になりますし、毎年ごとに警察からの警備指導も厳しくなっています。

 

青年会議所メンバーではなく、横浜市会議員の立場からすれば、本来、横浜の活性化のために横浜市が主導してやるべきものを、全てのリスクを横浜青年会議所に負わせて花火大会も開催しているのですから、今回も様々な事前調整を当局とやらせていただきましたが、自分たちのこととして考え、行動すべきことも多々あると思います。

 

正直、車両規制まで入れる神奈川新聞の花火大会の復活を議論する前に、今ある開港祭花火のテコ入れと存続をしっかり議論したほうがいいと思いました。

 

志高い皆さんと協力して警備をする中で、面と面向き合ってクレームをガンガン受けた経験ができて、議員としては大変勉強になりました。